皆さん、こんにちは!
今回の記事では、7/26に開幕しましたパリオリンピックのテニス種目について解説して参ります!
1. 概要
2024年パリオリンピックでは、32競技329種目が実施されます。
そのうちの1つがテニスです!
まず、簡単に基本情報を以下にまとめます。
オリンピック テニス種目
日程:2024/07/27~08/04
大会会場:ローランギャロス(クレーコート)
種目:計5種目…男女シングルス、男女ダブルス、ミックスダブルス
ドロー枠:男女シングルス…各64人
ルール:3セットマッチ
今回のテニス種目の一番の特徴は、大会会場がローランギャロスである点でしょう。
毎年5~6月に開催される全仏オープンでもおなじみの大会会場です。
次に、オリンピック特有のルールを説明します!
①各国の参加人数に上限がある
通常のプロツアーでは、国ごとに参加人数は限定されていません。
高い世界ランキングを有していれば大きい大会に出場することができます。
しかし、オリンピックでは1ヵ国の出場枠はシングルス・ダブルス合計6人までと定められています。
具体的には、
・シングルスは最大4人まで出場することが可能
・ダブルスは1か国2組まで出場することが可能
となっております。
先ほどシングルスの出場枠は64人とお伝えしましたが、そのうち56人はオリンピックが開催される年のATP・WTAランキング(全仏オープンの結果まで反映)上位者から選出されます。
残り8人については、国ごとの上限の範囲内で国際テニス連盟(ITF)により推薦されます。
②試合のルールが少し特殊
オリンピックでは、トーナメント形式で3セットマッチの試合が行われます。
ここまでは通常のプロツアーと同様ですが、いくつか特徴的な点があります。
1点目は、3位決定戦が存在することです。
準決勝で敗退しても、銅メダルの獲得者を決める必要があるためですね!
敗退後すぐにメンタルの切り替えが必要な点において、プロツアーとは大きく異なります。
2点目は、ダブルスの試合はファイナルセットが10ポイントタイブレークである点です。
プロツアーのダブルスでも、一部採用されているルールですね。
1ポイントのプレッシャーが高い分、観ていて盛り上がるルールでもあります!
ちなみに、2016年のリオ大会までは決勝のみ5セットマッチというルールが採用されていました。
これもまた特殊なルールですよね!
2. 歴史
ここからは、オリンピック×テニスの歴史について、Q&A形式で解説して参ります!
オリンピックで初めてテニスが行われたのはいつ?
オリンピックでテニスが初めて開催されたのは、1896年の第1回近代オリンピックアテネ大会です。
9種目のうち、唯一の球技だったとのこと。テニスすごい!
しかしながら、1924年パリ大会で実施された以降、種目から除外されてしまいました。
細かい背景はここでは割愛しますが、プロ選手の参加に対する賛否が分かれたことが原因でした。
64年経った1988年のソウルオリンピックから、プロ選手の出場が認められたうえで復活を果たしました。
これまでの金メダル獲得者はどんな人?
これまでのオリンピックで、数多くの名選手が金メダルを獲得してきました。
・ロジャー・フェデラー選手とスタン・ワウリンカ選手(スイス)は、2008年北京大会ダブルスで金メダル獲得
・ラファエル・ナダル選手(スペイン)は、2008年北京大会シングルスおよび2016年リオ大会ダブルスで金メダル獲得。
・アンディ・マレー選手(イギリス)は、2012年ロンドン大会&2016年リオ大会シングルスで金メダル獲得。
・セリーナ・ウィリアムズ選手&ビーナス・ウィリアムズ姉妹(アメリカ合衆国)は、2000年シドニー、2008年北京、2012年大会ダブルスで金メダル獲得(シングルスでも金メダルあり)
テニスで金メダルを取るのはすごいこと?
スポーツによっては、有名選手でもオリンピックに出場せず、プロの試合を優先することがあります。
種目ごとに、オリンピックに対する熱量が異なるということですね。
テニスについては、金メダルを獲る事は名誉なこととされており、数多くのトッププロがオリンピックに参加します。
それを物語る称号として、ゴールデンスラムと呼ばれるものがあります。
ゴールデンスラムとは、4大大会(全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープン)とオリンピック大会すべてで優勝することです。
ゴールデンスラム達成者は、ナダル選手、アガシ選手、ウィリアムズ選手など。
1年で全ての大会で優勝する「年間ゴールデンスラム」を達成したのは、シュテフィ・グラフ選手(ドイツ)のみ!
3. 注目選手
日本時間2024/07/25にドローが発表されました。
詳しくは、以下のリンクをご参照ください。
ドロー一覧
男子シングルス
女子シングルス
男子ダブルス
女子ダブルス
ミックスダブルス
ここからは、本大会の注目選手をピックアップして参ります。
やはり本大会の注目選手は、かつて「ビッグ4」と呼ばれた3選手でしょう!
アンディ・マレー選手(イギリス)
2012年ロンドン大会、2016年リオ大会における、男子シングルスチャンピオンです。
プロツアーでももちろん、オリンピックでの功績も偉大なマレー選手。
怪我と低迷に悩まされた2024年シーズンですが、パリ大会を最後に引退することを発表しました。
本ブログでも注目することが多かったマレー選手。
人工股関節でありながら、コートを駆け回る姿には勇気づけられました。
最後のオリンピックも、ベストを尽くせるように見守っていきたいですね。
マレー選手は、シングルスの出場を取りやめ、ダブルスのみに参加することを発表しました。
同国のダニエル・エバンス選手と組んで出場します。
初戦の相手は、日本の錦織圭選手・ダニエル太郎選手ペアです!
ラファエル・ナダル選手(スペイン)
2008年北京大会の男子シングルスチャンピオンであるナダル選手。
彼もまた、今シーズン限りでキャリアを終えることを示唆しています。
最後のオリンピックが、得意なローランギャロスのクレーコートというのは、何か縁を感じますよね。
前哨戦であるノルデア・オープンでは準優勝を果たしており、調子の良さも期待できます。
懸念点としては、右足を負傷しているとの情報があることです(テーピングをしている様子も確認できました)。
ナダル選手は、シングルス・ダブルス両方での出場を予定しております。
ダブルスはカルロス・アルカラス選手と出場します!
ノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)
最後の紹介するのはジョコビッチ選手。
四大大会では、これまでに24勝というとんでもない成績を残しています。
一方、今まで何度もオリンピックに挑んできたものの、2008年北京大会の銅メダルが最高成績です。
37歳という年齢的にも、今回がラストのオリンピックとなる可能性もあります。
悲願のゴールデンスラムを達成するため、モチベーションも最高潮に達しているでしょう。
今年の全仏オープンでは、脚部の負傷により棄権しているジョコビッチ選手
初戦から負担なく試合を進められるかがカギとなりそうです。
シングルス初戦の対戦は、マシュー・エブデン選手(オーストラリア)です。
4. まとめ
ここまで、オリンピック パリ大会のテニス種目について紹介して参りました。
4年に一度の盛り上がり、ぜひ一緒に味わっていきましょう!
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