皆さん、こんにちは!
本日は、テニスプレーヤー誰もが直面する悩みグリップサイズの決め方に関する記事です。
手とラケットを繋ぐ部位であり、パフォーマンスに大きく左右するグリップですが、明確なサイズの選択基準がないのが困り所。
本記事では、そんなお悩みに応えるべく、
グリップサイズに関する基礎的な内容から、実際の選び方や豆知識まで解説して参ります!
本記事でお伝えしたい事
・グリップサイズ=グリップの太さ(外周長さ)、日本では3種類で展開されていることが多い
・太めのグリップは安定性、細めのグリップは操作性に強みがある
・合ってるグリップかどうかは、サーブ練習とストローク練習で判断しよう
1. グリップサイズとは
グリップサイズとは、テニスラケットのグリップ部の太さ(外周の長さ)であり、日本では主にグリップサイズ1~3の3サイズで展開されています。
(海外では、グリップサイズ4や5といった太めのサイズも用意されています。)
グリップサイズの番号は、外周の長さによって定義されています。
グリップサイズ1…4 1/4インチ=約10.5cm
グリップサイズ2…4 1/4インチ=約10.8cm
グリップサイズ3…4 3/8インチ=約11.1cm
自分のラケットのグリップサイズが分からない方は、グリップエンドを確認してみましょう。
例えば下の画像の場合、「4 1/4 -2」と記載されていることから、グリップサイズ2だと分かりますね!
日本では1~3のグリップサイズが展開されていることから、真ん中の2が選ばれることが多い印象があります。
ですが、まずはグリップサイズがプレーに与える影響を理解することが大事です。次からは、細いグリップ・太いグリップの特徴を説明して参ります!
2. 太め・細めグリップの特徴
太めのグリップのメリット・デメリット
少ない力で安定して握れるのが、太めグリップのメリットです。
ボールを打ち返すためには、ラケットがぶれないようしっかり持つ必要があります。
太めのグリップを選ぶことで、少ない握力でラケットを固定することができます。
(細い鉛筆より、太いペンの方が握りやすいのと同じ原理です!)
相手のボールを打ち返す、ストローク戦においてメリットが多いでしょう。
特に、ボールを厚くとらえるフラットストロークとの相性はかなり良いです。
一方、太いグリップは操作性が低めというデメリットがあります。
グリップチェンジの際、持ち換えの移動量が多くなるためですね。
また、太いグリップでは手首が固定されることで、スピンをかける動作が抑制される傾向があります。
特に、スピンが必要となるサーブにおいては、大きなデメリットとなる恐れがあります。
細いグリップのメリット・デメリット
操作性が良く動きの自由度が高いのが、細めのグリップのメリットです。
テニスは、ショットごとに適したグリップに持ち替える必要があります。
細いグリップは、少ない持ち替え量でグリップチェンジができるので、とっさの操作を得意とします。
加えて、手首の動きの自由度が高いので、サーブ・ストローク共にスピンがかけやすいです。
ラファエル・ナダル選手が、スピンがかけやすいからという理由でグリップサイズ2を選んでいるのも納得です。
一方、細めのグリップをしっかり持つには握力を要するので、疲労がたまりやすい傾向があります。
よく大会に出場し、1日何試合もするプレイヤーにとっては大きなデメリットですよね。
かと言って脱力してしまうと、今度はラケットの固定が不十分になり、ラリーで打ち負けやすくなってしまいます。
太めのグリップを正反対の特性を持っていることがお分かり頂けたかと思います。
3. グリップサイズの選び方
ここからは、本題であるグリップサイズの選び方を解説して参ります!
これからラケットを買いたいけど、グリップサイズを迷ってる…
今使っているグリップサイズが合っているか分からない…
といった方向けに解説して参ります。
あくまで私個人の考えですので、違うなと思う所はスキップして頂いて問題ございません!
①判断基準となるラケットを一本用意する
実際にグリップを持つことなく、手のサイズでグリップサイズを決める方法もあります。
ですが、やはり実際に握ってみるのが確実だと思います。
既にラケットを持っている方は、そのグリップサイズを基準に「合っている」「細い」「太い」の判断をしていきましょう。
ラケットをお持ちでない方は、スポーツショップやWEBサイト、知り合い経由でラケットを借りてみましょう。
その際、グリップサイズのチェックも忘れずに!
選べるのであれば、男性・女性共にグリップサイズ2から試してみましょう。
②グリップ薄めの持ち方で、回転系のサーブ練習をする
グリップサイズのマッチ度を判断する1つ目の指標は「薄いグリップで打つ回転系サーブ」です。
これを指標とする理由は以下の2点です。
・グリップサイズが太すぎないかの判断材料となるから
・回転系サーブが打ちやすいかどうかは、その後のテニスの上達を大きく左右するから
準備として、「包丁持ち」とも呼ばれるコンチネンタルグリップ、もしくはそれより更に薄いグリップでラケットを握ってみましょう。
用意が出来たら、普段より回転量多めを意識してサーブを打ってみましょう。
回転系のサーブが打てない方は、普通のサーブでも問題ありません。
薄めのグリップだけを意識し、サーブを打ってみましょう。
太すぎるグリップの場合、以下のような傾向が見られると思います。
・手首が十分に動かせず、ぎこちない感覚がある
・ラケットが加速してない感覚がある
・打つ瞬間前後で、手首に違和感や軽い痛みを感じる
特に上記の傾向がない場合、そのグリップサイズは細め~丁度良いの間に当てはまってると言えます。
②普段よりも長い時間でラリー練習をする
グリップサイズのマッチ度を判断するもう一つの判断指標は「長めの時間で行うラリー練習」です。
これを指標とする理由は以下の2点です。
・グリップサイズが細すぎないかの判断材料になるから
・あえて高負荷の練習をすることで、グリップサイズのフィット度を洗い出せるから
この記事を読まれている方々には、テニススクールやテニスサークルの練習に参加している方が多いかと思います。
もし練習を選べるのであれば、普段よりもラリー練習を長めに続けてみましょう。
もしくは壁打ち等でもOKです!
更に可能であれば、自分よりも上級者と打てるとなお良しです。
無理して繋げる必要は無いので、いつも通りのストロークで挑んでみましょう。
細すぎるグリップの場合、以下の傾向が見られると思います。
・体は疲労していないが、握力だけ疲労感がある
・スピンはかかるが、イメージよりボールが浅くなる
・練習を続けるにつれ、オフセンターやフレームショットが極端に増える
・脱力して打つと打ち負けてしまう(もしくは無意識に力んでしまう)
特に上記の傾向がない場合、そのグリップサイズは太め~丁度良いの間に当てはまってると言えます。
以上の2つの練習をすれば、今のグリップが「細め・ちょうどいい・太め」のどれか、おおよそ検討が付くはずです。
補足 どうしてもグリップサイズに迷ってしまったら…
上記の方法を試しても、ぴったりのグリップサイズが見つからないこともあると思います。
「グリップ1か2のどっちか」「グリップ2か3のどっちか」といった感じですね。
どうしても迷った場合は、小さい方のグリップサイズを選択しましょう。
理由としては、以下の3点が挙げられます。
・後からグリップを太くする方法は複数ある
・握力をつければ、細いグリップもしっかり握れるようになる
・上達に必須のスピンショットを身につけやすい
【余談】メーカーごとのグリップサイズ感
冒頭で、太さ(外周の長さ)でグリップサイズは定義されているとお話ししました。
しかし、メーカーごとにグリップ形状が異なるので、グリップサイズに対して実際持った感覚の太さが異なる場合があります。
服とかと同じですね笑
以下に簡単にですが、サイズ表記より細く感じるor太く感じるメーカーをまとめます。
数値より細く感じるメーカー
・ヘッド
・テクにファイバー
これらのメーカーは、グリップの断面が扁平(楕円)形状となっているため、
他社の同じグリップサイズと比較して、細めに感じる方が多いです。
数値より太く感じるメーカー
・バボラ
・ヨネックス
これらのメーカーは、グリップの断面が正八角形に近い形状となっているため、
他社の同じグリップと比較して、太めに感じる方が多いです。
3. まとめ
ここまでグリップサイズのあれこれについて説明して参りました。
長々とした記事になってしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございました!
皆さんのグリップサイズ選びの参考になれば幸いです。
本記事でお伝えしたい事
・グリップサイズ=グリップの太さ(外周長さ)、日本では3種類で展開されていることが多い
・太めのグリップは安定性、細めのグリップは操作性に強みがある
・合ってるグリップかどうかは、サーブ練習とストローク練習で判断しよう
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