皆さん、こんにちは!
本日は、Wilson BLADE V9.0シリーズの情報について紹介します。
2024年3月にBLADE100が発売開始となったことで、全モデルが出そろったBLADEシリーズ。
1月の新作ラケット情報でも取り上げた注目の一本です。
9世代目であるBLADEシリーズのキャッチコピーは「BLADE史上最速」。
シリーズ概要から前作からの変更点まで、順番に説明して参ります。
POINT
・薄くてしなるフレームが特徴の競技者向けモデル
・モールドの変更は無く、剛性感アップによりパワーアップ
・しっかりスイングしていける方におすすめ、不安な方は前作購入も検討
1. シリーズ概要
BLADEシリーズは、Wilsonのテニスラケットの中では競技者向けに分類されるモデル。
競技者向けとされているのは、
・重量が重めのモデルが多い
・全シリーズ薄いフレーム厚を採用している
・ストリングパターンが密なモデルが多い
といったラケットであるからですね!
近年では一般プレイヤーが使いやすいようなモデルが追加されており、幅広い層から愛用されているラケットです。
BLADEシリーズの特徴と言えば、プロ選手の使用率の高さが挙げられるでしょう。
Wilson情報に寄ると、ATP・WTAのトップ100選手のうち、50%がBLADEシリーズを使用とのこと。
とんでもない割合ですね笑
実際に市販品と同じものを使っている可能性が低いですが、ぱっと見のモールドは市販品と近い選手が多いように思います。
メーカーによっては、明らかに市販品と異なるラケットを使っている選手もいますので、この点は個人的に好印象ですね。
2024年のBLADEシリーズの主要ラインナップは、以下の8種類となっています。
(他にもジュニア向けのラケットも用意されています)
スペックを記載していますので、ぜひご確認下さい!
ラインナップ | BLADE98 PRO 16×19 | BLADE98 PRO 18×20 | BLADE98 16×19 | BLADE98 18×20 |
フェイス面積 | 98inch² | 98inch² | 98inch² | 98inch² |
重量 | 305g | 305g | 305g | 305g |
全長 | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch |
バランスポイント | 325mm | 325mm | 320mm | 320mm |
フレーム厚 | 22mm | 22mm | 21mm | 21mm |
ストリングパターン | 16×19 | 18×20 | 16×19 | 18×20 |
ラインナップ | BLADE98S | BLADE100 | BLADE100L | BLADE104 |
フェイス面積 | 98inch² | 100inch² | 100inch² | 100inch² |
重量 | 295g | 300g | 385g | 290g |
全長 | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch | 27.5inch |
バランスポイント | 325mm | 320mm | 330mm | 330mm |
フレーム厚 | 21mm | 22mm | 22mm | 22mm |
ストリングパターン | 18×16 | 16×19 | 16×19 | 16×19 |
簡単にラインナップを分類しますと、以下のようになっています。
・アシストを必要とせず、打った分だけ反映するラケット➡BLADE98 PROシリーズ
・ある程度アシストを得ながら、しっかりスイングしていきたい➡BLADE98シリーズ
・競技者向けラケットに挑戦したい➡BLADE100シリーズ
2. テクノロジー
BLADEシリーズに搭載されているテクノロジーを一つずつ説明していきます!
2-1. CLICK&GO B&G
今作新たに追加された、グロメットに関するテクノロジーです。
前作から素材に変更を加えており、柔らかい打球感を実現しています。
また、黄緑色のグロメットが独立して外せるようになっていることで、
グロメット全体の着脱が容易となっています。
経験ある方には伝わると思いますが、グロメットの着脱ってかなり難しい作業なんですよね。
個人的には、意外と嬉しい機能となっています。
2-2. STABLEFEEL×FORTYFIVE
カーボンマッピング(編み方)に関するテクノロジーです。
前作に搭載されたのが「FORTYFIVE」でして、
今作では新たにSTABLEFEELというテクノロジーを組み合わせています。
機能としては、どちらとも「しなり」と「安定性」を両立する役割を果たしています。
2-3. X-LOOP
BLADEの代名詞ともいえるテクノロジーが、X-LOOPです。
部位によって断面形状が異なるフレームとなっており、
シャフト部は、外側が丸く内側が平らな形状に、
フレーム部は、外側が平らで内側が丸い形状になっています。
このねじれの構造が、インパクト時のフレームの復元力を高めており、
フレームの反発をボールに伝えることができます。
2-4. BRAIDED GRAPHITE+BASALT
Wilson定番のテクノロジーです。
フレームにグラファイト素材を搭載し、フレームの剛性を高めることで、パワー向上と安定性向上を果たしています。
2-5. PRALLEL DRILLING
スイートスポットの拡大とパワー向上のためのテクノロジーです。
ストリングホールの向きと、ストリングの向きを揃える構造とすることで、ストリングの可動域が広がるようになっています。
HEADのSPEEDシリーズを始め、様々なメーカーが本構造を取り入れています。
2-6. DIRECT CONNECT
エンドキャップとフレームのカーボンが直接つながっている構造です。
ねじれに対する安定性アップと、クリアな打感の両立を果たしています。
3. 前作からの変更点
3-1. デザイン
デザインに関しては、前作から大幅に変更が加えられています。
前作は、光の当たり方によって色味が変わる塗装が施されており、
メインカラーは緑でありながら、茶色にも見えるような外見でした。
本作は鮮やかなエメラルドグリーンをしています。
ところどころにオレンジのアクセントが入っている点もポイントです。
黄緑色のグロメットはテクノロジー「CLICK&GO B&G」の搭載箇所ですね。
デザインに関しては、高評価が多い印象があります。
3-2. テクノロジー
テクノロジー「STABLEFEEL×FORTYFIVE」搭載によって、
しなりと打感に変化が加えられています。
クリアな打感という所が本作のポイントとなっており、
前作からしっかりめの(つまり固めの)打感となっています
数値で言うと、以下の変更点があるそうです。
純しなり:7.7➡6.9mm
縦しなり:5.5➡5.2mm
ねじれ剛性:4.7➡4.4mm
振動数:144➡143Hz
しなりを少なく、剛性を高めたのが変更点ということが分かります。
それでいながら、振動数(打感)は変えないでいるところが特徴です。
3-3. スペック
スペックに変更はありません。
4. 本作のBLADEがおすすめな方
競技志向が強い方にとっては、本作がおススメかと思います。
しっかりスイングしていく方は、スイングスピードでラケットをしならせることができます。
パワーロスが小さくなった本作を使用することで、ボールスピードとスピン量が向上する可能性があります。
一方、スイングスピードがそこまで速くない人にとっては、打感が数値以上に硬く感じてしまうかもしれません。
ただ、硬いラケットは柔らかい打感のストリングと相性が良いことが多いので、ストリングの調整で対応可能な範囲かと思います。
不安な方は、前作V8.0もしくは前々作V7.0の購入も視野に入れて良いかと思います。
どちらもしなりが大きく、BLADEらしい打感を味わうことができます。
5. まとめ
ここまで、2024年ニューモデルのWilson BLADEシリーズについて説明して参りました。
人気モデルということで、注目されている方も多くいらっしゃると思います。
モールドの変更は無いものの、前作から打感が大きく変わったという声も多く挙がっています。
よく考えて検討していきましょう!
POINT
・薄くてしなるフレームが特徴の競技者向けモデル
・モールドの変更は無く、剛性感アップによりパワーアップ
・しっかりスイングしていける方におすすめ、不安な方は前作購入も検討