【全豪優勝】Jannik Sinner(ヤニック・シナ―)選手の紹介記事

professionals

今年も盛り上がりを見せた2024全豪オープン
男子シングルス優勝を飾ったのは、ヤニック・シナ―選手でした!

昨年からの好調を維持し、本大会に臨んだシナ―選手。
決勝戦はセットカウント0-2からの大逆転という形で初めての四大大会優勝を果たしました。

Embed from Getty Images

今年、活躍が最も期待される選手と言っても過言ではないでしょう。
そんなシナ―選手に関する特集記事です!

本記事でお伝えしたいこと
・2001年生まれ、イタリア出身のシナ―選手
・攻撃的なストロークが持ち味。サーブや戦術も近年急成長
・実際の使用ラケットは、HEADのSPEED系のプロストック

1. 基本情報

まずは、プロフィールをご紹介します。

プロフィール(2024/1/30地点)
名前 Jannik Sinner(ヤニック・シナ―)
国籍 イタリア
生年月日 2001年8月16日(22歳)
プロ転向年 2018年
身長 6’2″ (188cm)
体重 167 lbs (76kg)
最高世界ランキング 4位
利き手 右
バックハンド 両手打ち
参考元:https://www.atptour.com/en/players/jannik-sinner/s0ag/overview

Embed from Getty Images

すらりとした体型に、赤みのあるパーマヘアーが特徴のシナ―選手。

小さい頃はスキー選手も目指しており、ジュニア時代には優勝経験もあるほどの実力者です。
本格的にテニスに取り組み始めたのは13歳の頃とプロの中では比較的遅め。
しかしながら、培ってきた運動神経であっという間にトップ選手に上り詰めました。

性格としては、温厚・冷静といった印象が強い選手です。
実際、コーチや他の選手との仲も良好で、彼の人柄の良さが伝わってきます。

2. プレースタイル

シナ―選手のプレースタイルは、「速いテンポで打ち返す攻撃的なストローカー」です。
一つずつ追って説明します。

強力なフォアハンド/バックハンドストローク

シナ―選手がプロに転向したのは2018年。
その頃から注目されていたのが、バックハンドストロークの強さでした。
確か、当時フェデラー選手も彼のバックハンドを褒めていたと記憶しています。

Embed from Getty Images

一般的に、フォアハンドストロークの方がスピード・スピン共に上回りますが、
バックハンドでも強打できるのがシナ―選手。

最近は、フォアハンドのパワーも増しており、
ストローク戦で先に相手を揺さぶり、フォアハンドの強打で決めるのが、得意な展開となっています。
ストロークは、現役選手トップと言っても過言ではありません。

攻撃的なポジショニング

シナ―選手の強みとして、攻撃的なポジショニングが挙げられます。

近年は、ラケットの進化に伴い、ボールスピード・スピンが増加し、いわゆるテニスの高速化が進んでいます。
この環境に適応するため、ベースライン近くに立ち、早いタイミングで打ち返すプレースタイルが主流となってきています。

Embed from Getty Images

シナ―選手は、この最新のプレースタイルを体現している選手の一人です。
深いボールが飛んできても下がらず、ベースライン上でライジング気味に打ち返すため、
相手の時間を大幅に奪うことができます。

一般的にこのようなポジショニングをするとミスが増えるものですが、シナ―選手は簡単なミスをしません。
彼のフットワークの良さ、予測能力があるからこそ成せる業と言えます。

戦術面の充実

更に、近年のシナ―選手の活躍の裏には、戦術面の充実が挙げられます。
具体的には、ストロークの強弱・コースの打ち分けや、ドロップショットなどですね!

このように、様々な戦術ができるようになった背景には、サーブの上達があると思います。
以前はそこまでサーブで攻めきれず、ジリ貧になる傾向がありましたが、
最近では、スピードとコースを両立した良いサーブを打つことが出来ています。

元々得意だったリターンゲームに加え、サービスゲームでも有利に立つことで、戦術通りの展開に持ち込みやすくなったと予想しています!

3. 使用ラケット・ストリング

最後に、シナ―選手の使っているラケットについて紹介&考察します。
メーカーの説明としては、HEAD SPEEDシリーズを使用しているとのこと。

ただ、プロ選手は市販のラケットとは異なる、いわゆるプロストックラケットを使っていることが多く、
実際に使っているラケットが何なのか気になる方もいらっしゃると思います。

結論から言いますと、シナ―選手が使っているラケットもプロストックです。
しかしながら、市販のHEAD SPEEDシリーズで似たスペックを再現することが可能です。

以下、このように判断した経緯を説明します。

シナ―選手使用のラケットスペック

一番参考になったのは、以下のInstagram投稿。
https://www.instagram.com/p/C2oytqKRHKd/?igsh=MzRlODBiNWFlZA==

詳しいスペックも記載されていました。

コード:TGT301.4
面の大きさ:100平方インチ
重量:325g
バランスポイント:33.3cm
ストリングパターン:16×19
スイングウェイト:340sw
※おそらくストリングを張った状態でのスペック

というわけで、「TGT301.4」と呼ばれるプロストックであることが分かりました。
他の海外掲示板でも、同様の情報があったため、信憑性は高いと思われます。
(他の参考:https://tennisnerd.net/gear/racquets/pro-player-racquets/jannik-sinners-racquet/23204

特徴としては、プロの中ではかなり軽いラケットを使っているという点です。
恐らく上記はストリングを張った状態でのスペックであり、ストリング抜きだと305~310gほど。
2時、10時当たりの位置にLEADテープを張ることで、トップヘビーにカスタマイズしています。

ストリングはHEADのHAWK TOUCHを61ポンドで張っているそうです。
かなり高テンションで張っているのが特徴ですね!

似たラケットを使いたい➡Graphene TouchのSPEED MPを使おう!

たとえ完全に同じでなくでも、似たラケットを使いたい方もいらっしゃると思います。
そのような方には、Graphene TouchシリーズのSPEED MPをおすすめします!
理由を順番に述べていきます。

理由①おおまかな外見ではSPEEDシリーズと酷似

HEADのプロ選手は、見た目(コスメ)と実際使っているモデルが異なることが比較的多いです。
(例:見た目はラジカルだが中身はプレステージ、見た目はスピードだが中身がラジカル等)

しかし、シナ―選手が使用しているTGT301.4はSPEEDシリーズに非常に似ているラケットです。
具体的には、SPEEDシリーズの特徴である
・正面から見たフレームが薄い
・スロート(グリップ上の二手に分かれている場所)が細くくびれている
・スロート外側は平ら、内側は多角形になっている
といった点が共通しています。

Embed from Getty Images

ストリングパターンが16×19であるため、この地点で最も近しいモデルはSPEED MPであると言えます。
コスメ通りのラケットを使っているのは嬉しいですね!

理由②:一世代前のSPEEDのモールドと似ている

HEADの人気シリーズSPEEDですが、これまでに何度かモールド(金型)の変更をしています。
直近の変更は、Graphene Touchシリーズ➡Graphene 360シリーズ間での変更です。

そして、シナ―選手の使用ラケットはGraphene Touchシリーズのモデルに似ています。
注目すべきポイントは、ブリッジ(ヨーク)部グロメット形状
以下の写真を見てみると、ヨーク部に山状のグロメットが3つあるのが確認できると思います。

Embed from Getty Images

Graphene 360シリーズ以降では、この部分が4つになっており、かつ外側に飛び出していない(山になっていない)のです。
空気抵抗を減らす観点で、最近のラケットはこのような構造に移行しているそう。

参考元:https://cdn-mdb.head.com/CDN3/D/236014/4/768×768/speed-mp-2024.jpg

以上の理由から、Graphene TouchシリーズのSPEED MPがおすすめというわけです。
これにLEADテープ(鉛テープ)を張り、HAWK TOUCHを61ポンドで張れば完全再現!

まとめ

ここまで、シナ―選手のプロフィールから使用ラケットまで解説してきました。
少しでも彼の魅力を感じて頂けると幸いです!

ポイント
・2001年生まれ、イタリア出身のシナ―選手
・攻撃的なストロークが持ち味。サーブや戦術も近年急成長
・実際の使用ラケットは、HEADのSPEED系のプロストック

タイトルとURLをコピーしました