【選手紹介】Jannik Sinner(ヤニック・シナー)選手のプロフィール・戦績・使用ラケットなど情報まとめ

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皆さんこんにちは!
今回は選手紹介の記事です。

栄えある第1回目の紹介は、Jannik Sinner(ヤニック・シナー)選手です!
基本的な情報から戦績、使用ラケットまで詳しく解説して参ります。

※最終更新日 2025/03/05

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1. 基本情報

まずは、プロフィールをご紹介します。

プロフィール(2025/03/05地点)
名前:Jannik Sinner(ヤニック・シナ―)
国籍:イタリア
生年月日:2001年8月16日(23歳)
プロ転向年:2018年
身長:6’3″ (191cm)
体重:170 lbs (77kg)
利き手:右
バックハンド:両手打ち
参考元:https://www.atptour.com/en/players/jannik-sinner/s0ag/overview

イタリア サン・カンディド出身のシナ―選手。
すらりとした長身に、赤みのあるパーマヘアーが特徴です。

小さい頃はスキー選手を目指しており、ジュニア時代には優勝経験もあるという異色の経歴の持ち主です。

本格的にテニスに取り組み始めたのは、13歳頃とプロの中では比較的遅め
しかしながら、培ってきた運動神経であっという間にトップ選手に上り詰めました。

性格としては、温厚・冷静といった印象が強い選手です。
試合中に横暴な言動を取ったり、ラケットを投げたりするのは見たことがありません。

そんなシナ―選手に魅了されたファンは数知れず。
実際、コーチや他の選手との仲も良好で、彼の人柄の良さが伝わってきます。

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2. 戦績

次に戦績をご紹介します。

記録
シングルスタイトル獲得数:19個
シングルス最高世界ランキング:1位
ダブルスタイトル獲得数:1個
ダブルス最高世界ランキング:124位
生涯獲得賞金:$39,389,088

勝率
生涯勝率:77.1%
得意サーフェス:ハードコート(勝率79.9%)
苦手サーフェス:グラスコート(勝率70.0%)

2019年にツアー初優勝を飾り、着々と成果を挙げてきたシナ―選手。

特筆すべきは2023年以降の活躍で、
・グランドスラム 3勝
・ATP1000 マスターズ 4勝
・ATPファイナルズ 1勝
と、わずか2年ほどの期間で数々のビッグタイトルを獲得しています
若手の成長速度は恐るべしですね…

3. プレースタイル

シナ―選手のプレースタイルを一言で表すと、
「速いテンポで打ち返す攻撃的なストローカー」
です。

一つずつ追って説明します。

強力なフォアハンド/バックハンドストローク

彼のプレーの根幹にあるのが、安定感と攻撃力を兼ね備えたフォアハンド&バックハンドストローク
特に、バックハンドも打てるのがポイントです。

一般的には、フォアハンドの方がスピード・スピン共に上回る傾向があり、
バックハンド=弱点とみなされることが多いです。

対してシナ―選手は、プロに転向した頃からバックハンドストロークの完成度が非常に高く、
どちらのサイドにボールが来ても、強打で返球することができるのです。

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トリリさん
トリリさん

2023年頃から、フォアハンドのパワーが増しており、
ストローク戦で先に相手を揺さぶり、フォアハンドの強打で決めるのが、得意な展開となっています。
ストロークは間違いなく現役選手トップクラス!

後ろに下がらないポジショニング

ストロークと共通する部分がありますが、ポジショニングも強みの一つです。

我々一般プレイヤーも含め、基本的にベースライン後ろの位置から打つことが多いストローク。
後ろにポジションを取ることで、速い・高いボールにも追いつけるためですね。

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それに対し、シナ―選手はベースライン上もしくはやや後ろに立ち、ストロークを展開します。
ライジング(バウンド直後早めのタイミング)で打ち返すため、相手の時間を大幅に奪うことができるのです。

一般的にこのようなポジショニングをするとミスが増えるものですが、シナ―選手は簡単なミスをしません。
彼のフットワークの良さ、予測能力があるからこそ成せる業なのです。

サーブ

強力なストロークを支えているのがサーブ

プロ転向後数年の間は、サーブで攻めきれず、ジリ貧になる傾向がありました。
最近は、スピードとコースを両立したファーストサーブを武器としています。
また、スピン系のセカンドサーブでのポイント獲得率が高いのも強みと言えます。

リリコさん
リリコさん

ストロークに注目しがちでしたが、ボレーやドロップショットなど、戦術の多彩さにも驚きました!
ここにもサーブ力向上の効果が出ているのかもしれません

4. 使用ラケット・ストリング

最後に、シナ―選手が実際に使っているラケットについて紹介&考察します。
あくまで予想が含まれているので、その点はご了承下さい。

メーカーHPでは、HEAD SPEEDシリーズを使用していると説明されているシナ―選手。
ただ、プロ選手は市販のラケットとは異なる、いわゆるプロストックラケットを使っていることが多いので、この点でははっきりと分からず。

結論から言いますと、シナ―選手が使っているラケットもプロストックです。
しかしながら、市販のHEAD SPEEDシリーズのモールド(金型)やスペックに非常に近く、
市販品でシナ―選手の使用ラケットを再現することが可能です。

以下、このように判断した経緯を説明します。

シナ―選手使用のラケットスペック

一番参考になったのは、以下のInstagram投稿。
https://www.instagram.com/p/C2oytqKRHKd/?igsh=MzRlODBiNWFlZA==

詳しいスペックも記載されていました。

コード:TGT301.4
面の大きさ:100平方インチ
重量:325g
バランスポイント:33.3cm
ストリングパターン:16×19
スイングウェイト:340sw
※おそらくストリングを張った状態でのスペック

というわけで、「TGT301.4」と呼ばれるプロストックであることが分かりました。
他の海外掲示板でも、同様の情報があったため、信憑性は高いと思われます。
(他の参考:https://tennisnerd.net/gear/racquets/pro-player-racquets/jannik-sinners-racquet/23204

特筆すべきは、プロの中ではかなり軽いラケットを使っているという点です。
恐らく上記はストリングを張った状態でのスペック、ストリング抜きだと305~310gと予想されます。
一般プレーヤーでも使える重量なのは、非常に驚きですよね!

画像を見る限り、ラケットフェイスの2時、10時当たりの位置に鉛テープを貼っています。
トップヘビーに加重することで、パワーを向上させていると予想できますね!

ストリングはHEADのHAWK TOUCHを61ポンドで張っているそうです。
かなり高テンションで張っているのが特徴です!

似たラケットを使いたい➡Graphene TouchのSPEED MPを使おう!

これまでの情報で、シナ―選手もプロストックを使っているとお分かり頂けたと思います。
ただ、たとえ完全に同じでなくでも、似たラケットを使いたいと思うのはファンの証!

そこで、本ブログではGraphene Touchシリーズの SPEED MPの使用をおすすめします!
理由を順番に述べていきます。

理由① おおまかな外見ではSPEED MPと酷似

HEADのプロ選手は、見た目(コスメ)と異なるモールドを使用していることが比較的多いです。
(例:見た目はラジカルだが中身はプレステージ、見た目はスピードだが中身がラジカル等)

しかし、シナ―選手が使用しているTGT301.4はSPEEDシリーズに非常に似ているラケットです。
具体的には、
・正面から見たフレームが薄い
・スロート(グリップ上の二手に分かれている場所)が細いかつくびれている
・スロート外側は平たく、内側は多角形になっている
といった点がSPEEDシリーズとの共通点です。

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そしてストリングパターンが16×19であるため、この時点で最も近しいラインナップはSPEED MPであると絞り込めます。
コスメ通りのラケットを使っているのは嬉しいですね!

理由②:一世代前のSPEEDのモールドと似ている

では最新のSPEED MPを買えば良いかと言うと、そうではございません。
なぜなら、SPEEDシリーズは、これまでに何度かモールド(金型)の変更をしているからです。

直近の変更は、Graphene Touchシリーズ➡Graphene 360シリーズ間での変更。
変更点の一つに、ヨーク(ブリッジ)部のグロメット形状が挙げられます。

ヨーク部?グロメット形状?となると思うので、画像を交えてチェックしましょう。

まずはシナ―選手のラケットに注目。
ヨーク部(ラケットフェイスの下側)に、黒い3つの山が確認できると思います。

この山がグロメットで、ここにストリングが通っています。
Graphene Touchシリーズまでは、このような形状を採用していました。

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対して、Graphene 360シリーズ以降では、グロメットは外側に飛び出していない(山になっていない)のです。
空気抵抗を減らす観点で、最近のラケットはこのような構造に移行しているそう。

参考元:https://cdn-mdb.head.com/CDN3/D/236014/4/768×768/speed-mp-2024.jpg

以上の理由から、Graphene TouchシリーズのSPEED MPがおすすめというわけです。
これにLEADテープ(鉛テープ)を貼り、HAWK TOUCHを61ポンドで張れば完全再現!

まとめ

ここまで、シナ―選手のプロフィールから使用ラケットまで解説してきました。
少しでも彼の魅力を感じて頂けると幸いです!

ポイント
・2001年生まれ、イタリア出身のシナ―選手
・攻撃的なストロークが持ち味。サーブや戦術も近年急成長
・実際の使用ラケットは、HEADのSPEED系のプロストック

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