皆さん、こんにちは!
本日は、2024年1月18日に発売されることになりましたHEAD SPEEDシリーズの情報について紹介します。
2022年3月19日に前作が販売されてから、2年弱の期間を経て新モデルが発表されたSPPEDシリーズ。
シリーズ概要からテクノロジー、前作からの変更点まで解説して参ります!
1. シリーズ概要
HEADラケットの中でも、特に人気の高いSPEEDシリーズ。
その名前の通り、高速スイングとスピードボールを追い求めたシリーズとして、メーカーより紹介されています。
同時に、他社の上級者向けシリーズと比較して、スピン性能の高さも備えているのがSPEEDシリーズの優れている点です。
そのため、アマチュアプレーヤーにとっても使いやすい、オールラウンドなモデルとなっています。
HEADの中で、コントロールとパワーの指標とされているCPI(Control Power Index)を用いて、各シリーズを整理すると、以下の画像の通りとなっています。
左に行くほどコントロール重視のラケット、右に行くほどパワー重視のラケットとなっています。
SPEEDと同様、オールラウンドなシリーズとしては、RADICALが挙げられます。
両者を比較すると、面の大きさ・CPIの観点では、RADICALの方がやや上級者向けの印象があります。
どちらとも使いやすいラケットではあるので、初めてHEADのラケットを使う方はこの2本から試してみるのが良いでしょう!
2024年のSPEEDシリーズのラインナップは、以下の5種類となっています。
主要スペックを記載していますので、ぜひご確認下さい!
ラインナップ | PRO | MP | M PL | TEAM | PWR |
フェイス面積 | 100inch² | 100inch² | 100inch² | 105inch² | 115inch² |
重量 | 310g | 300g | 280g | 270g | 255g |
全長 | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch | 27.2inch | 27.4inch |
バランスポイント | 310mm | 300mm | 325mm | 325mm | 345mm |
フレーム厚 | 23mm | 23mm | 23mm | 24mm | 26-28mm |
ストリングパターン | 18×20 | 16×19 | 16×19 | 16×19 | 16×19 |
2. テクノロジー
SPEEDシリーズに搭載されているテクノロジーを一つずつ説明していきます!
2-1. GRAPHENE INSIDE(グラフィン インサイド)
HEADラケットのメインテクノロジーであるグラフィン インサイド。
グラフィンとは、ダイヤモンドより硬い特性を持つカーボン繊維です。
フレームの剛性を高めることで、安定性の向上、ボールへのエネルギー伝達性能の向上を実現しています。
2-2. AUXETIC(オーセチック)
カーボンの特殊構造であるオーセチック。
インパクト時のフィードバックとフィーリングを実現を目指して導入されています。
効果がイメージしにくいかもしれませんが、
必要な打感は残しつつ、オフセンターにヒットした時の衝撃を軽減する役割があると個人的に解釈しています。
2-3. POWER GROMETS(パワーグロメット)
ストリングの動きを大きくすることで、パワーとスピン性能を高めるテクノロジーです。
一般的に、ストリングが大きく動くほど、パワーとスピン性能が向上するとされています。
パワーグロメットは、通常よりグロメットホールを大きくすることで、ストリングのたわみを大きくしています。
2-3. SPEED BEAM(スピードビーム)
フレーム形状の最適化により、スイングスピードを最大化するテクノロジーです。
特に、正面から見たときのフレーム厚(正面厚)が薄く、空気抵抗を軽減したフレーム形状をしています。
横から見たときのフレーム厚もやや薄くなっており、振り抜きとパワーの両立を実現しています。
2-4. SPEED PATTERN(スピードパターン)
ストリングパターンの最適化により、パワーとフィーリングを両立するテクノロジーです。
一般的に、ストリングパターンが細かいほど、ストリングの動きが制限される=コントロール性が高いとされています。
SPEEDは、競技者向けシリーズの中では粗目のストリングパターンをしており、十分なパワーアシストを得ることができます。
2-5. DIRECTIONAL DRILLING(ディレクショナルドリリング)
グロメットホールの角度を均一化した構造です。
言葉では伝わりづらいため、以下のイメージを参照頂ければと思います。
ディレクショナルドリリングにより、たわむストリングが長くなり、パワーとフィーリングが向上します。
3. 前作からの変更点
3-1. デザイン
大きな変化点としては、塗装面が挙げられます。
今作はスイスの高級塗装メーカーであるベルラック社とコラボした塗装を施しています。
前作は艶あり塗装が特徴的でしたが、今作は艶消し(マット)な仕上がりとなっているようです。
外見につきましても変化があり、前作よりも白色の部分が広くなっています。
ただ、今まで白メイン➡黒メイン➡白メイン➡…と外見が変わっていたため、今作は変化が少なめと言えます。
3-2. テクノロジー
テクノロジーとしての変更点は、オーセチック2.0の導入です。
前作ではオーセチックをヨーク部(ブリッジ部)に搭載していましたが、今作は新たにグリップ部に追加しています。
より手に近い部分にオーセチックを追加することで、フィーリングの向上が期待されています。
ただ、新材料や新構造が導入されているわけではないため、劇的な変化は無いと予想しています。
3-3. スペック
まず、最も競技者向けのラインナップであるSPEED PROのバランスポイントが-5mmされた、310mmとなっています。
前作よりも操作性が高まっていると予想できます。
次に、SPEED TEAMにつきましては、モールド(金型)とスペックに変更が加えられています。
大きな変更となっているため、前作使用者は要注意です!
その他軽量ラインナップも、若干重量やバランスポイントが変更されているようです。
まだ、十分の情報が見つけられていないため、追って追記します!
4. まとめ
ここまで、2024年ニューモデルのHEAD SPEEDシリーズについて説明して参りました。
前作と比較して大幅な変更点は無いものの、グリップ部へのオーセチックがどの程度影響しているのか、気になる所ですね!
また、一部ラインナップに、モールド・スペック変更があるため、前作からの乗り越えの際は注意しましょう!
最後までご閲覧ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!