皆さん、こんにちは!
本日は、2025年9月4日から発売が開始されましたHEAD SPEEDシリーズの情報について紹介します。
前作発売から1年半という比較的短めのスパンで、モデルチェンジが発表されたHEAD SPEEDシリーズ
しかも、限定デザインであるSPEED LEGENDから先行販売されます!
前作2024年モデルの限定デザインではないので、その点ご注意ください。
スペック・追加テクノロジー等解説して参りますので、ぜひ最後まで読んで頂けますと幸いです。
本記事のポイント
・オールラウンドな性能が特徴のSPEEDシリーズ
・スペックに変更は無く、新テクノロジーとしてHY-BORが搭載
・前作よりやや剛性感が増し、パワー性能が高まっていると予想
1. シリーズ概要
SPEED LEGENDシリーズとは
HEADラケットの中で、一番使用者数が多いと言われているSPEEDシリーズ。
全ラインナップの中でも、オールラウンドな性能を持つラケットとして展開されています。
SPEEDシリーズの性能の特徴は、薄いフレームの恩恵でスイングスピードを出しやすく、スピードボールを打ちやすいこと
そして、粗めのストリングパターンの効果で、スピンも十分にかけられることです。
黄金スペックだと少し飛びすぎる…といった方にはぴったりの性能となっています。
デザインの観点での特徴としては、テニス界のレジェンドでもあり、SPEEDシリーズ推奨プレーヤーでもあるノバク・ジョコビッチ選手専用の限定デザインが展開されることが挙げられます。
ジョコビッチ選手が黒基調のデザインを好んでいるとのことで、直近のモデルは限定デザイン SPEED LEGENDの発売が定番となっています。
最新モデルのデザイン・スペック展開
ここからは、最新作のSPEED LEGENDシリーズの概要とスペックについて紹介して参ります。
まず、今作のデザインはこちら!
前作同様、フレームのベースカラーは艶ありの黒色となっています。
アクセントとして、フレームの上下に艶無しのカーボン模様が入っているのが今作ならではの特徴
文字やロゴが金色に施されているのは、ジョコビッチ選手の五輪金メダル獲得を称えてのこと!

カーボン部分は若干グレーっぽいかな…実物を見ていたいなあ
金文字が入るとクラシカルな印象になりますね!
次にスペックについてです。
2025年のSPEED LEGENDシリーズのラインナップは、PRO・MPの2種類となっています。
主要スペックを記載していますので、ぜひご確認下さい!
ラインナップ | PRO | MP | – | – | – |
フェイス面積 | 100inch² | 100inch² | – | – | – |
重量 | 310g | 300g | – | – | – |
全長 | 27.0inch | 27.0inch | – | – | – |
バランスポイント | 310mm | 300mm | – | – | – |
フレーム厚 | 23mm | 23mm | – | – | – |
ストリングパターン | 18×20 | 16×19 | – | – | – |

スペック自体は前作から変更は有りません!
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・HEAD SPEED MP LEGEND 2025
・HEAD SPEED PRO LEGEND 2025
2. テクノロジー
SPEEDシリーズに搭載されているテクノロジーを簡単に解説します!
2-1. HY-BOR
今作から新たに搭載されているのがHY-BOR(ハイブリッド ボロン)というハイテク素材。
同素材はラケットのシャフト部に搭載されています。
効果としては、フレームの安定性とクリアなフィーリングが挙げられます。
特に、ボールインパクト時にしなったフレームが復元する際の面ブレを防ぐ効果があるそうです。
2-2. GRAPHENE INSIDE
HEADラケットのメインテクノロジーであるGRAPHENE INSIDE。
グラフィンとは、ダイヤモンドより硬い特性を持つカーボン繊維です。
フレームの剛性を高めることで、安定性、ボールへのエネルギー伝達性能の向上を実現しています。
2-3. AUXETIC 2.0
AUXETIC(オーセチック)はカーボン構造の一種で、外部からの荷重に応じて特殊な変形をする特徴があります。
必要な打感は残しつつ、オフセンターにヒットした時の衝撃を軽減する役割があります。
AUXETIC 2.0からは、フェイス下部(ヨーク部)に加え、グリップ内部にも搭載されています。
2-4. POWER GROMETS
グロメット(ストリングが通るチューブのような構造)に関するテクノロジーです。
グロメットホールを通常より大きくすることで、ストリングが大きく動くようになります。
その結果、ストリングのたわみやスナップバックが増加し、パワー性能とスピン性能の向上に貢献します。
2-5. SPEED BEAM
フレーム形状の最適化に関するテクノロジーです。
SPEEDシリーズは、フレームの正面厚・側面厚が共に薄く設計されています。
空気抵抗が軽減されるため、スイングスピードの向上、それによるパワー性能の向上が期待できます。
2-6. SPEED PATTERN
パワーとフィーリングを両立するテクノロジーです。
SPEEDは、競技者向けシリーズの中では粗目のストリングパターンをしています。
その結果、ストリングのたわみやスナップバックが増加し、パワー性能とスピン性能の向上に貢献します。
2-7. DIRECTIONAL DRILLING
ストリングホールに関するテクノロジーです。
フレームには、ストリングが通る穴が空いています(ストリングホール)。
これをなるべく垂直or平行にすることで、ストリングのたわみが大きくなり、スイートスポット拡大の効果があります。
3. 性能予想
ここからは、ラケットの性能を6項目に分けて予想して参ります。
個人の予想ですので、あくまで参考程度に呼んでいただけると幸いです!
今回は、ラインナップの中で特に人気のSPEED MPをピックアップします。
総評
「パワー性能・スピン性能が武器のオールラウンドラケット」
打感の柔らかさ(6)
打感に関しては、やや柔らかめになっていると予想。
全ラケットの中では、薄めかつボックス寄りのフレームのため、しなりは感じやすい方かと思います。
今回初搭載のHY-BORにはフレームの安定性を高める効果があるので、前作よりかは硬めの打球感になっている可能性があります。
※Tennis Warehouse計測のRA値(柔らかさの指標)では、前作と今作の差は少ないようです。
https://www.tennis-warehouse.com/HEAD_Speed_Tennis_Racquets/catpage-YOUTEKIG.html
パワー(7)
これまで通り、高水準のパワー性能になっていると予想!
パワー性能を高めるテクノロジーは継続して採用されているので、大幅な違いは無いと思われます。
HY-BORには、しなりの復元をサポートする機能もあるそうなので、もしかすると前作よりパワー感が増しているかもしれませんね!
スピン(6)
スピン性能に関しては、やや高めの水準であると予想。
ストリングパターンが粗めのため、スナップバックが効きやすい印象があります。
SPEEDシリーズはショットの軌道が上がりやすいので、中弾道のスピンボールで攻めるのが得意です!
コントロール(5)
コントロールについては、標準的な性能に仕上がっていると予想。
スペックだけで見るとコントロール系のラケットに思われがちですが、実際はパワー・スピンの印象が強いSPEEDシリーズ。
ストリングの動きを増やすテクノロジーが多く搭載されている分、ボールのブレが気になる方もいらっしゃるかもしれません(慣れで対応できる範囲ではあります!)。
安定性(6)
安定性に関しては、やや高めの水準であると予想!
SPEEDシリーズはパワーがある分、オフセンターで打った時のラケットのブレ感、ボールの失速感が気になる一面もありました。
今作初搭載のHY-BORの効果で、この欠点はある程度補われていると考えられますね!
操作性(6)
操作性に関しては、やや高めの水準であると予想!
スイングウェイトは高い傾向があるので、同じスペック帯の中では若干取り回しが良くないと感じる人もいるかもしれませんね。
空気抵抗の少ないフレーム形状を採用しているので、スイングスピードが速い方にとっては、操作性は良く感じられると思います。

全シリーズ通して初めて搭載されるHY-BOR…
どんな性能になっているか気になりますね

テクノロジーを聞く限りだと、前作より面の安定性を高めているようだね
最近のトレンドである「剛性感はありつつも、手に伝わる打感は柔らかめ」という系統のアップデートと思われます!
4. まとめ
ここまで、HEAD SPEED PRO LEGEND 2025について解説して参りました。
実物のデザインがどのように見えるか、そしてHY-BORの効果がどのくらいか気になる所ですね。
後に出る、通常デザインについても注目していきたいと思います。
今回も最後までご閲覧ありがとうございました!
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