皆さん、こんにちは!
本日は、2025年9月下旬に発売予定のPrince TOURシリーズの最新情報について紹介します。
スピードボールがコンセプトのTOURシリーズ。
少し前から黒塗りのラケットとしてSNSに情報が挙がっていましたが、ついに実態が明らかになりました。
約3年ぶりのアップデートとなった本作について、ラインナップやテクノロジーを解説して参ります!
本記事のポイント
・スピードボールの打ちやすさが売りのTOURシリーズ
・一部ラインナップは、前作からスペックの変更があるので注意
・前作より剛性がアップし、パワー性能が増していると予想!
1. 概要・スペック
幅広いラインナップがあるPrinceのラケットの中で、真ん中の立ち位置にある(=バランスの良い)TOURシリーズ。
BEASTシリーズやEMBLEMシリーズほどのアシストは無いものの、
PHANTOMシリーズやPHANTOM GRAPHITEシリーズほどはハードではない、といった印象です。
適度にプレイヤーをアシストしてくれる、人気シリーズと言えますね。
TOURシリーズの特徴として、スピードボールの打ちやすさが挙げられます。
薄めのフレーム厚、縦長(楕円型)のフレーム形状のおかげで振り抜きは抜群。
それに剛性感のあるフレームを採用することで、パワーロスも少ない仕上がりとなっています。
ここからは、今作のアップデートについて紹介して参ります。
まず、デザインについてですが、前作から大幅な変更が入りました。

画像では分かりにくいかもしれませんが、グレイッシュブルーという色が使われています。
ブルー×グレー×メタリックといった組み合わせですね!

白がメインカラーだった先代モデルからガラッと印象が変わりました。
白とはまた異なる上品な雰囲気があって良いデザインです!
また、”Prince”や”TOUR”といった文字の色は、ラインナップごとに異なります。
・TOUR95はグリーン
・TOUR98はターコイズ
・TOUR100はブルー
といった感じです!
次に、ラインナップとスペックについてです。
TOURシリーズの主要ラインナップは、以下の表の通りです。
ラインナップ | 95 | 98 | 100 (305g) | 100 O3 (305g) | 100 (290g) |
フェイス面積 | 95inch² | 98inch² | 100inch² | 100inch² | 100inch² |
重量 | 310g | 305g | 305g | 305g | 290g |
全長 | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch |
バランス ポイント | 310mm | 315mm | 313mm | 310mm | 325mm |
フレーム厚 | 22-22-20mm | 23.5-23.5-21mm | 22-23-20mm | 22-23-20mm | 22-23-20mm |
ストリング パターン | 16×19 | 16×19 | 16×19 | 16×19 | 16×19 |
ラインナップ | 100 O3 (290g) | 100L | – | – | – |
フェイス面積 | 100inch² | 100inch² | |||
重量 | 290g | 270g | |||
全長 | 27.0inch | 27.0inch | |||
バランス ポイント | 325mm | 342mm | |||
フレーム厚 | 22-23-20mm | 22-23-20mm | |||
ストリング パターン | 16×19 | 16×18 |
※赤線部は前作から変更があったスペック
フェイスサイズ100のラインナップを中心に変更が多くありますね!
前作を使用されていて、購入を検討されている方は要注意です。

特にストリングパターンの変更は、使用感の変化が大きそうです!
2. テクノロジー
ここからは、TOURシリーズに搭載されているテクノロジーを紹介していきます!
今作の大きなアップデートは、新素材ZYLONの搭載です。
継続して採用しているテクノロジーも多くあるので、簡単な説明のみとさせて頂きます。
Anti Torque System(ATS)
剛性を高めパワーロスを減らすテクノロジーです。
今作から、新たに高強度のカーボン構造TeXtreme × ZYLONを採用しています。
ねじれが発生しやすいフェイスの10時と2時の部分とシャフトに搭載されています。
Purify Vibration System II
振動吸収性を高めるテクノロジーです。
シャフトからグリップにかけて、高分子エラストマーを搭載しています。
打球時の衝撃や振動を軽減し、クリアな打球感を残す効果があります。
Xモーフフレーム
TOUR O3 100/TOUR 100/TOUR 100L/TOUR 98に採用されているフレーム形状です。
フレーム断面形状が、完全なボックス形状ではなく台形に近い形状になっています。
こうすることで、ねじれの強さと振り抜きの良さを両立することができます。
ボックスフレーム
TOUR95に採用されているフレーム形状です。
フレーム全体の断面形状が四角形状になっています。
しなりとコントロール性能を両立した、クラシカルな打感を味わうことができます。
New O-Port
Prince独自のテクノロジーであるOポート(TOUR O3 100に搭載)。
フェイスのグロメットがなく、ホールが空いた構造となっています。
スウィートエリアを広め、振り抜きを良くする効果があります。
2ピーススロート
ラケットヨーク部のグロメットに関するテクノロジーです。
インパクト時の衝撃を軽減し、ストリングスの振動を抑える構造を採用しています。
3. 性能予想
ここからは、ラケットの性能を6項目に分けて予想して参ります。
個人の予想ですので、あくまで参考程度に呼んでいただけると幸いです!
今回は、ラインナップの中で特に人気のTOUR 100をピックアップします。
総評
「振り抜きの良さと打ち負けにくさが特徴の、バランスの取れたラケット」
打感の柔らかさ(5)
打感の柔らかさに関しては、硬すぎず柔らか過ぎない仕上がりになっていると予想。
今作はTeXtreme × ZYLONの搭載により、フレームの剛性が高められています。
前作と比較すると、球離れが早めでカッチリ感のある打感になっていると予想されます。
振動吸収やストリングがたわみやすくするテクノロジーは搭載されているので、手に伝わる嫌な硬さは少ないと思われます。
パワー(6)
しっかりスイングできるプレイヤーが使うと、高いパワー性能を感じられると予想。
フレームそのもののパワーアシストはそこまで高くないため、中途半端なスイングでは浅いボールが増えてしまいます。
裏を返すと、振れば振るほどそれに比例したスピードボールを放つことができます!
黄金スペックは少し飛びすぎる、という方にはドンピシャな性能かと思います。
スピン(4)
スピン性能に関しては、標準~やや低めな水準であると予想。
正面から見たフレーム形状が細長い(=楕円形状の)TOURシリーズ。
擦り上げるスピン系よりも、前へ押し出すフラット系のスイングに適している傾向があります。
TOUR100に関しては、前作よりストリングパターンが密になっているので、特にその傾向は大きそうですね!
コントロール(6)
コントロール性能については、高めの水準に仕上がっていると予想。
しっかり振ってもアウトしにくい、といった点で安心して使える性能になっていると思われます。
一方で、前作より球離れが早くなっており、若干コントロールのばらつきが気になる方もいるかもしれません。
今作は、柔らかめのストリングで球持ちを良くするセッティングがおすすめかと思われます!
安定性(7)
安定性に関しては、高めの水準であると予想!
今作は、特にフレームのブレの少なさが高まっていることが、テクノロジーから読み取れます。
オフセンターで打っても、深く返球することができます。
なお、フェイスサイズ100のラインナップに関しては、前作より重量が軽くなっている点に注意!
打ち負け感が気になる方は重りを追加するのも一案かと思います。
操作性(8)
操作性に関しても、高めの水準であると予想!
従来通りの振り抜きの良いフレームに加えて、一部のモデルは前作より重量が軽くなっています。
スイングスピードが求められるサーブや、素早いラケット操作が求められるネットプレーで、多くの恩恵を受けられると予想されます!

思っていたよりスペックの変更がありましたね
買い替えはどのように判断すれば良いでしょう??

TOUR95/TOUR98は、大きな変更が無いため無理なく移行できると思います。
逆に言うと、無理に買い替える必要性は低いかな…

デザインで購入を決めるのもありですね!
TOUR100はどうでしょう?

TOUR100(トラディショナル)に関しては、前作を使っていて、
・弾道が上がりすぎる
・球持ちが長すぎる
と感じる方は、今作がおすすめと思います!
TOUR O3 100の方は、前作から移行しやすいかなと思います。
4. まとめ
ここまで、Prince TOURシリーズ 2026について説明して参りました。
根強い人気があるTOURシリーズですが、今作はデザインやスペックのアップデートが多くありましたね!
スペックも多く展開されているので、試打等で比較して選ぶのがベストかと思います。
最後までご閲覧ありがとうございました!
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