皆さんこんにちは!
今回は選手紹介の記事です。
第2回目となる今回の紹介選手は、Carlos Alcaraz(カルロス・アルカラス)選手です!
基本的な情報から戦績、使用ラケットまで詳しく解説していきます。
是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。
※最終更新日 2025/04/20
1. 基本情報
まずは、アルカラス選手の簡単なプロフィールをご紹介します。
プロフィール(2025/04/20時点)
名前:Carlos Alcaraz(カルロス・アルカラス)
国籍:スペイン
生年月日:2003年5月5日(21歳)
プロ転向年:2018年
身長:6’3″ (183cm)
体重:170 lbs (74kg)
利き手:右
バックハンド:両手打ち
参考元:https://www.atptour.com/en/players/carlos-alcaraz/a0e2/overview
スペイン ムルシア出身のアルカラス選手。
短髪にがっしりした体格が特徴の選手です。
身長は183cmと、近年のプロ選手の中ではやや低め。
プロデビューが16歳頃と、かなり早いのが彼のキャリアの特徴です。
デビュー当時から、トップ選手の練習相手を担っていたり、注目を集めている選手でした。
性格としては、感情を前面に出していく、外向性の高さが印象的。
試合中でも、観客を盛り上げるパフォーマンスを沢山してくれます。
プレースタイル(後述)も相まって、現在男子プロの人気選手の一人と言えます。
2. 戦績
次に戦績をご紹介します。
記録
シングルスタイトル獲得数:18個
シングルス最高世界ランキング:1位(史上最年少の19歳にて達成)
ダブルスタイトル獲得数:0個
ダブルス最高世界ランキング:519位
生涯獲得賞金:$40,231,787
勝率
生涯勝率:79.2%
得意サーフェス:グラスコート(勝率88.9%)
苦手サーフェス:ハードコート(勝率75.3%)
もうこの時点で、アルカラス選手のすごさは十分伝わったかと思います笑
何点か補足しますと、ビッグタイトルの獲得は、
・グランドスラム 4勝
・ATP1000 マスターズ 6勝
・Next Gen ファイナルズ 1勝
となっており、獲得タイトルのほぼ半数を占めているという驚異的な成績です。
加えて、グランドスラムに関しては、全豪オープン以外の3大会で既に優勝をしています。
あと全豪オープンで優勝すれば、名誉ある記録の一つである四大大会制覇=ゴールデンスラム達成となるのです。
直近ではグラスコートで安定した活躍をしており、勝率は非常に高め。
統計上苦手はハードコートですが、十分高い勝率を保持していると言えます。
3. プレースタイル
アルカラス選手のプレースタイルを一言で表すと、
「優れたフィジカルとタッチセンスを生かしたオールラウンダー」です。
一つずつ追って説明します。
優れたフィジカル
アルカラス選手のプレー全体を支えているのが、身体能力の高さ。
とにかく脚が早く、普通の選手であれば届かないボールにも追いつくことができます。
また、体幹の強さを活かし、厳しい体勢からも強力なショットを打つことができるため、
劣勢のラリーでも、じわじわ優勢に持っていくことができるのです。
攻撃面はもちろんのこと、守備面も苦手としないのは、相手としてはかなり手ごわいですよね!
強力なフォアハンド
フィジカルの強さとも関連していますが、フォアハンドも武器の一つ。
ちなみに、アルカラス選手自身も、得意なショットはフォアハンドと言っています。
コンパクトなテイクバックから、ダイナミックに鋭くスイングするフォアハンド。
肘を伸ばしたストレートアームの状態で、ボールをインパクトしているのも特徴的です。
球質としては、スピードとスピンを上手く両立している印象があります。
繋ぎのラリーであっても、他選手と比べて圧倒的にスピードが速いです。
要所では、160km/h超えのショットを打てるなど、破壊力は抜群です。

アルカラス選手のプレーを見たことが無い方は、ぜひYouTube等でベストショット集を見てみて下さい
観ていて非常に爽快ですよ!笑
タッチセンス
もう一点、アルカラス選手の特筆すべきは、タッチセンスの高さでしょう。
強力なショットを打てる選手は他にもいますが、
アルカラス選手のすごい所は、器用さが求められるショットも打てるところ。
その中でも、アルカラス選手はドロップショットの上手さで注目されています。
先述した強力なフォアハンドと組み合わさると、相手選手にとっては対応するのが非常に困難です。

(戦績を見て頂いてのとおり)弱点と言った弱点は有りません
強いて言うならになりますが、
・怪我の頻度がやや高め
・調子の波がやや大きい(ミスが早くなりがち)
あたりは今後の成長点かなと感じました!
4. 使用ラケット・ストリング
最後に、アルカラス選手が実際に使っているラケットについて紹介&考察します。
あくまで予想が含まれているので、その点はご了承下さい。
メーカーHPでは、BAbolat PURE AEROシリーズを使用していると説明されているアルカラス選手。
しかし、プロ選手のほとんどは、市販のラケットとは異なるプロストックラケットを使っています。
それでも、どれだけ市販品に近いモデルを使っているか、気になりますよね。
結論から言いますと、
プロの中では、かなり市販品に近いスペックを使用していることが分かりました。
以下、詳細の説明に移ります。
使用ラケット
今回参考した記事はこちら。
https://www.tennisnerd.net/gear/racquets/pro-player-racquets/carlos-alcaraz-racquet/26903
スペックを以下に抜粋します。
重量:305g
バランスポイント:31.7cm
スイングウェイト:293sw
※ストリングを張っていない状態でのスペック
注目ポイントの1つ目は、重量の軽さ。
男子プロだと、315g以上のラケットを使っている選手が多い中で、305gは軽めに位置します。
注目ポイントの2つ目は、グリップ寄りのバランスポイント(重心)。
操作性を良くする効果があり、ドロップショットやネットプレーを打ちやすくする意図があるのかなと予想!

実は市販品とほぼ変わらぬスペックでびっくり!
裏を返すと、あのパワフルなショットを引き出しているのは、アルカラス選手の身体能力・技術であると言うこと…
使用ストリング
同記事の中では、Babolat RPM Teamを縦55ポンド、横53ポンドで張っているとのこと。
男子プロの中では平均くらいのテンションでしょうか。
RPM Teamと言えば、柔らかい打感とオールラウンドな性能が特徴のポリエステルストリング。
身体への負担の少なさや、ボールタッチの良さを重要視していると予想します。

近年、ラケット・ストリングともに、色々なものにトライしているという情報もあります。
新しい情報を見つけましたら記事も更新して参ります!
似たラケットを使いたい➡PURE AERO 98 (2020年モデル以降)を使おう!
最後に、アルカラス選手が使っているラケットに一番近いモデルをご紹介します。
結論としましては、BabolatのPURE AERO 98 (2020年モデル以降)が近いと考えました。
※2020年モデルはPURE AERO VSという名称で販売されていた点にご注意ください。
理由① シャフト形状的に、一番近いのはPURE AEROシリーズ
まず、Babolatのどのモデルに近いか?の判断になりますが、
注目すべきはシャフト部(ラケット根本のV字の部分)です。
PURE AEROシリーズは、この肉厚なシャフト部が大きな特徴であり、
面の安定性やスピン性能の向上に貢献しています。
このことから、PURE AEROが近いシリーズになると絞り込めます。
理由② ストリングパターンからPURE AERO98が最も近い
PURE AEROシリーズは複数のラインナップがありますが、その中で近いのはどれでしょう?
次に注目すべきは、ストリングパターンです。
上記の画像を拡大してみると
・縦糸が16本
・横糸が20本
であることが分かります。
このストリングパターンを採用しているのは、PURE AERO 98のみとなっています。
理由③ フレーム形状から、直近のモデルが一番近しい
最後に、モデル(年式)についてです。
これまで、PURE AERO 98は改良を重ねながら販売されてきたラインナップですが、
アルカラス選手が使用しているラケットに近いのは、2020年以降のモデルと考えます。
2017年モデルから2020年モデルになる時に、フルモデルチェンジが入りまして、
主にフェイス部のモールド(金型)が大幅に変わっています。
20217年モデルがボックス形状であったのに対し、2020年モデルはラウンド形状、といった変更です。
またもや写真での判断となりますが、アルカラス選手のラケットフェイス部は丸みがある形状になっています。
つまり、2020年以降のモデルが最も似ている、と判断できるわけです。
まとめ
ここまで、アルカラス選手のプロフィールから使用ラケットまで解説してきました。
既に素晴らしい成績を残しているルーキーのアルカラス選手。
今後の活躍にも注目していきたいですね!
最後までご閲覧ありがとうございました!
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