【考察】黄金スペックは飛びすぎる?対策とハードスペックへの変更判断について考えてみた

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皆さん、こんにちは!
本日は、ラケットのお悩み解決に関する考察記事です。

テニス界隈では、万能とされるスペック(重さ、面の大きさなど…)のラケットを「黄金スペック」と呼んでいます。

今では、メーカー各社が競って黄金スペックの開発を推進しているほど、根強い人気があります。

飛びが良いだけでなく、スピンもかかりやすく、面のサイズも適度に大きいため、
黄金スペックは初めて選ぶテニスラケットとして、よくおすすめされます。

一方で、練習を積み重ねていくと、筋力・技術が身に付くことから、逆に黄金スペックが飛びすぎると感じる方も多くいらっしゃるようです。

・飛びを抑えられるように黄金スペックをカスタムする方法はあるか
・飛びが控えめのハードスペックに変えるべきか

本日はこの問いに対して、私の考えを解説して参ります。

同じようなお悩みをお抱えの方の参考になれば幸いです!

1. 飛びを抑えるためにラケットを変更すべきか?

まず前提として、楽しくテニスをするのであれば気軽にラケットを変更しても全然OKです!

ここでは、上達を第一にラケット変更を考えている人向けに意見を述べたいと思います。

以上の前提を踏まえたうえで、上記の問いに対する私の考えですが、
「飛びすぎるから」だけを理由に、ハードスペックに変更するのはおすすめしません

そのように考えた理由について、主要なもの3つをご紹介します。

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理由① 自分より上手い人に勝つには、ラケットのパワー性能が必要になるから

本記事を読んでくださっている方は、”ある程度テニスが上手くなってきており、今後も更に実力を付けていきたい!”という層かと思います。

上級者と戦う中で、特に感じるのがボールの質(パワー・スピン)の差です。

崩れた体勢で返球したり、相手の勢いのあるボールを打ち返したりする機会が大幅に増えます。

安易にハードスペックのラケットに変更してしまうと、練習の時(=気持ちよく打てる時)はいいボールが打てるのに、試合だと全く打てなくなる、といった現象が発生してしまします。

自分が100%のコンディションでなくても、質の高いボールを打てるようになる。

そのためには、ラケットには少し飛びすぎるくらいのパワー性能が必要と言えます。

理由② 脱力した、正しいフォームを身に着けることが期待できるから

どのスポーツにも言えることですが、一番効率が良い動きというのは、最小限の筋力を使い最大限のパワーを出すことです。

フルスイングしているように見えるトッププロでも、実はそこまで力は使っていないのです。

黄金スペックは高めのパワー性能・スピン性能を持っているため、一般プレイヤーでも脱力して良いボールを打ちやすいというメリットがあります。


“ハードスペック(アシストの少ない)のラケットの方が、正しいフォームが身に付く”という意見も聞きますが、練習頻度が低い一般プレイヤーにとっては当てはまらないと考えています。

私自身、憧れで超ハードスペックのラケットを使っていたことがありますが、
プレー動画を振り返ってみると、力みすぎ、ミス多し、その割にボールのスピードもスピンも微妙、と散々な状態でした…

理由③ 飛びを抑える方法は幾つかある(後述)

この項目は後ほど解説しますが、打球のパフォーマンスはラケットとストリングス(+その他のアイテム)で決まります。

多少の飛びの調整であれば、まずストリングスの調整から始めることをお勧めします。

2. 黄金スペック➡ハードスペックに変更した方が良いパターン

ここまでは、飛びが気になるだけであれば、黄金スペックは使い続けるべきと述べてきました。

一方で、ハードスペックに変更した方がパフォーマンスが上がる場合もいくつかあると考えています。
ここからは、ハードスペックを検討すべきパターンを幾つかご紹介します。

例外① 明らかなアウトミスとなるショットがある

フォアハンド、バックハンド、サーブ…どれでも構いません。
一つのショットだけ明らかにアウトしてしまう場合は、買い替えを検討しても良いと思います。

より上手い人と戦うとき、必ずと言っていいほど弱点を狙い撃ちされるのが上記の理由です。

大きな弱点をなくす=どのショットもコートに収まる程度のハードスペックに変更する方が、勝率は上がると考えられます。

アウトする一つのショットを修正するために、黄金スペックのセッティングを変える選択肢もありますが、今まで上手くいっていたショットが入らなくなる、という負の循環も起こりえます。

対して、全体的にアウトが目立つ場合は、後述する黄金スペックの調整方法を試してみましょう!

例外② アウトミスに対する恐怖心が非常に大きい

アウトミスをしてしまうとき、よりスイングスピードを上げてスピンを増やしコートに収める、というのが上級者の心構えと言われています。

しかし、中にはアウトミスに恐怖心があり、当てるだけのスイングになってしまい余計にアウトが増える…という方も多くいらっしゃるかと思います。

心技体と言われているように、精神面の安定も上達には欠かせません。
上記に当てはまる方は、飛びが控えめのラケットを使って精神面をサポートした方が良いと考えます。

せっかくなら楽しく上達したいですしね!

「黄金スペックが飛びすぎる」場合の解決方法

ここからは、黄金スペックが飛びすぎると感じる場合の対処方法をご説明します。
基本的には、以下の2ついずれかの方向性でストリングの調整を行うのがおすすめです。

飛びはそのままに、スピン量を上げるカスタマイズをする

・低~中弾道のストロークがアウトする
・回転系のサーブがアウトする
といった方は、スピン量をアップさせるカスタマイズをしましょう!

基本的には、スピンがかかりやすいポリストリングスに変更するのが推奨です。
多角形のストリングス
➡ポリツアーレブ、ブラックコード
ラフ加工が施されたストリングス
➡4Gラフ、ブラストラフ
などが、特にスピン性能が高めでおすすめ!

もしナイロンストリングスが良ければ、
テクニファイバー XR3
プリンス トップスピン X プラス
辺りからお試しするのが良いでしょう。

スピン量は変えず、飛びを抑えるカスタマイズをする

・ストロークの弾道がイメージより高くなりアウトする
・サーブ・アプローチショットなどがアウトする
といった方は、飛びを抑えるカスタマイズをしましょう!

ポリストリングスでは、
ポリツアープロ
ルキシロン エレメント
あたりが飛びが控えめかつ打感が柔らかめで使いやすいと思います。

ナイロンストリングスでは、
トアルソン アスタリスタ
ヨネックス エアロンスーパー850
辺りがおすすめ。

ストリングスを変更したくない方は、テンションを上げてみましょう。
数ポンドでも変化を感じやすいので、1~2ポンドずつ上げるのがおすすめです。

まとめ

ここまで、黄金スペックは飛びすぎる場合の対処方法について解説して参りました。
明確な答えのない、難しい悩みかと思いますが、少しでも解決の参考になれば幸いです。
最後までご閲覧頂きありがとうございました!

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