皆さん、こんにちは!
今日は新作テニスラケットに関する紹介記事です。
本日ご紹介するのは、“Tecnifiber TF40 V3シリーズ”
最近日本でも使用者が増えている印象のあるテク二ファイバーのニューモデルです。
「テクニのボックス」をキャッチコピーとしている本シリーズ。
本記事では、TF40の基本情報から性能予想まで解説して参ります!
本記事を読んで分かること
・TF40シリーズのラインナップ・スペック
・TF40シリーズのテクノロジー
・TF40シリーズの性能予想
1. 基本情報
テクニファイバーは、ラケットスポーツの各種製品(のラケット、ストリング、ボールといった)製品を開発しているフランスのメーカーです。
テニスラケットについては、以下のシリーズが展開されています。
・TF-X1:パワーアシストが強めの黄金スペックシリーズ
・TEMPO:安定性と広いスイートスポットが特徴の女性向けシリーズ
・T-FIGHT:バランスの良いオールラウンドなシリーズ
・TF40:コントロールとフィーリングを重視したシリーズ
上記のラインナップから分かる通り、TF40はテク二ファイバーの中では
「コントロール重視の競技者向けモデル」
となっております。
今作のTF40シリーズのデザインはこちら↓
白色を基調としたデザインが特徴のテクニファイバーのラケット。
TF40の新モデルは、白はベースとしていながら、所々にカモフラージュ柄が採用されています。
目立ちすぎない遊び心があって、良いデザインですね!
ラインナップは計5本。
全て同じモールド(金型)で、重量・バランス・ストリングパターンが異なる仕様となっています。
今作から、290gの「T290 16M」が追加されます。
ラインナップが多く、幅広いニーズにも応えられそうですね!
ラインナップ | 315 18M | 315 16M | 305 18M | 305 16M | 290 16M |
フェイス面積 | 98inch² | 98inch² | 98inch² | 98inch² | 98inch² |
重量 | 315g | 315g | 305g | 305g | 290g |
全長 | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch |
バランスポイント | 310mm | 310mm | 325mm | 325mm | 325mm |
フレーム厚 | 21.7mm | 21.7mm | 21.7mm | 21.7mm | 21.7mm |
ストリングパターン | 18×20 | 16×19 | 18×20 | 16×19 | 16×19 |
価格(税込) | ¥41,800 | ¥41,800 | ¥41,800 | \41,800 | \38,500 |
2. 搭載テクノロジー
ここからは、更に詳しくTF40シリーズのテクノロジーを深堀りしていきます。
とは言いましても、今作はテクノロジーのアップデートは無いと発表されています。
TF40 Form Inside
フレームの振動吸収性と安定性を高めるテクノロジーです。
特殊フォームがフレームの内部全周に充填されています。
プロが使用するラケット(プロストック)で採用されることが多かったフォーム充填。
雑振動を吸収しやすく、マイルドで心地よい打球感になることが知られています。
近年では、TF40を始め市販のラケットで導入される事例が増えています。
XTENSE B/G
ストリングの動きを向上するためのテクノロジーです。
全周のグロメットホールが、通常のものと比較して20%拡大されています。
こうすることでストリングの可動域を拡大し、以下の効果が得られます。
・ホールド感の向上
・ パワー性能の向上
RS Sharp Section
クラシカルなフィーリングとホールド感をフレームの実現するためのテクノロジーです。
フレームの断面形状が四角形に近い、純粋なボックス形状を採用しています。
ここまではっきりと角ばったボックス形状のラケットは、近年珍しいですね。
アシストは少ないものの、ホールド感とコントロール性能が高まるフレームになっています。
3. 性能予想
ここからは、スペック・SNSの評価などから、TF40シリーズの性能を予想して参ります。
あくまで私個人の考えですので、あくまでご参考までにしていただければと思います。
柔らかさ【☆☆☆☆☆】ボックス形状ならではの上質な打球感
高めのホールド感と、重すぎない打球感が特徴になっていると予想します。
「ホールド感」については、メーカーからのご説明の通りです。
ボックス形状のフレームと、フォーム充填の組み合わせはばっちしと思われます。
「重すぎない打球感」を予想した理由は、RA値にあります。
ラケットの柔らかさを表すRA値ですが、Tennis Warehouseによると以下の通りとなっております。
TF40シリーズ RA値(数値が小さいほどフレームが柔らかい)
315 18M:66
315 16M:66
305 18M:66
305 16M:66
290 16M:67
参考:https://www.tennis-warehouse.com/TF40_Racquets/catpage-TF40RAC.html
現代のテニスラケットでは、RAの平均は65前後です。
以上のことから、TF40は標準(もしくはやや硬め)の設定となっております。
ホールド感が高いラケットのデメリットとして、打球感が重くなりすぎることが挙げられます。
それの対策としてRA値を高めに設定し、軽やかな打球感を実現していると思われます。
パワー性能【☆☆・・・】打った分だけ飛ぶ、控えめのアシスト
プレーヤーの意思をそのまま伝える、控えめのアシストになっていると予想します。
フレーム自体には、パワーを持たせるテクノロジーは多く搭載されていないためです。
なお、ストリングが動きやすいグロメットホールにはなっていますので、
ストリングの種類によってはパワー性能を高めることは可能かと思います!
スピン性能【☆☆☆・・】球持ちの良さでかかるスピン
スピン性能については、ラインナップによって異なるものの、総じて標準的な性能と予想します。
TF40はフレームのホールド性能が高く、ボールとの接触時間が長くなります。
その分、ボールを強く擦り上げることができ、十分なスピンを与えられると思われます。
なお、スピン性能はストリングパターンによってかなり異なります。
スピンを重視したい方は、16×19のモデルを選ぶことをお勧めします!
似ているラケット:Wilson BLADEシリーズ
スペック上で似ているラケットとしては、Wilson BLADEシリーズが挙げられます。
・やや重め、ややヘッド寄りのバランスポイント
・98inch²のフェイスサイズ
・16×19、18×20のストリングパターン展開
といった特徴からも、両者の共通点があるように思えます。
もし、BLADEシリーズを打ったことがあるようでしたら、TF40シリーズを買う判断材料になると思います!
比較 | Tecnifiber TF40 305 16M | Wilson BLADE98 16×19 |
フェイス面積 | 98inch² | 98inch² |
重量 | 305g | 305g |
全長 | 27.0inch | 27.0inch |
バランスポイント | 325mm | 325mm |
フレーム厚 | 21.7mm | 21.0mm |
ストリングパターン | 16×19 | 16×19 |
4. まとめ
ここまで、新発売のTecnifiber TF40シリーズについて解説して参りました。
近年では珍しい、純粋ボックス形状のラケットということで、注目度が高かったためピックアップしました。
ホールド感、コントロール性能を重視される方は、ぜひご検討頂ければと思います!
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