皆さん、こんにちは!
今日は新作テニスラケットに関する紹介記事です。
本日ご紹介するのは、2024年8月8日に情報が公開された新ラインナップ
“Wilson RF01(アール・エフ・ワン)シリーズ”
元世界ランキング1位のレジェンド、ロジャー・フェデラー選手が開発に携わったラケットとして情報公開されました。
本記事では、基本情報から性能予想まで解説して参ります。
最後までご閲覧頂けますと幸いです!
※編集履歴
2024/08/16 初回執筆
2025/01/02 構成の変更及び追記
本記事のポイント
・新たなフェデラー選手開発モデルが発売!
・振り抜きの良さとコントロール性の高さが売りのシリーズ
・ある程度テニス歴がある方はお試しする価値あり!?
1. 基本情報
フェデラー選手使用の前モデル”PRO STAFF RF97″
フェデラー選手が開発に携わったラケットといえば、PRO STAFF RF97
面のサイズ:97インチ
重量:340g
バランスポイント:305mm
フレーム厚:21.5mm

ヘビースペックではあるものの、使いこなせればメリットも多い一本!
一般プレーヤー間でも愛用者も多いラケットでした
RF97で活躍を積み重ねたものの、キャリア晩年には怪我や新人の台頭で苦しんだフェデラー選手。
そんな彼が再度活躍するために密かに開発されていたラケット、それがRF01シリーズです。
新開発の”RF01シリーズ”
RF01シリーズのコンセプトは“PLAY IT FORWARD(ベースラインからネットへ ~引かない強さ~)”
アプローチショットやボレーで、攻撃的に前へ前へとプレーを展開していくことを表しています。
多彩かつ強力なショットを武器としたフェデラー選手を体現するかのようなコンセプトです。
残念ながら、フェデラー選手が現役時代に使うことは有りませんでしたが、
次世代のテニスプレイヤーに向けた1本として登場しました。
まず、RF01シリーズのデザインはこちら
ブラック基調で落ち着きがある、格好良いデザインですね。


実物を見てみましたが、完全なブラックではなく、
特にフレームトップ近くはグレーやシルバーっぽいグラデーションになってます!
また、バットキャップやシャフト部など、いたるところに“RFロゴ”が施されており、フェデラー選手ファンにとってもたまらない仕様となっております。
ラインナップは計4本、全て同じモールド(金型)で、重量・バランスのみ異なる仕様です。
その他の違いとしては、RF01 PROのみ、リプレイスメントグリップ(元グリップ)がレザーとなっています。
ラインナップ | RF01 PRO | RF01 | RF01 FUTURE | RF01 FUTURE LITE |
フェイス面積 | 98inch² | 98inch² | 98inch² | 98inch² |
重量 | 320g | 300g | 280g | 265g |
全長 | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch | 27.0inch |
バランスポイント | 315mm | 315mm | 320mm | 320mm |
フレーム厚 | 23.2-24.0-22.0mm | 23.2-24.0-22.0mm | 23.2-24.0-22.0mm | 23.2-24.0-22.0mm |
ストリングパターン | 16×19 | 16×19 | 16×19 | 16×19 |
価格(税込) | ¥52,800 | ¥49,500 | ¥42,900 | ¥40,700 |

気になるラケットですが、ちょっと強気の値段設定…
絶対人気が出るし、早めに買っておいた方が良さそうですか?

RF01は限定商品ではなく、今後も継続していくシリーズと発表されてるよ
入荷も安定してきてるし、そこまで焦る必要はないと思う!
2. テクノロジー
ここからは、更に詳しくRF01シリーズの特徴を深堀りしていきます。
WIlson公式サイトでは、以下の3点をRF01の特徴として紹介しています。
CLASSY SWING~多彩なショットを可能にする振り抜き~
RF01の1つ目の特徴は振り抜きの良さ。
空気抵抗が少ないフレーム形状にすることで、ラケットの操作性を高め、ショットの選択肢を増やします。
このフレーム形状は、SABRフレームと呼ばれています。
【余談】SABR”セイバー”とは?
Sneak Attack By Roger(ロジャーの奇襲攻撃)の頭文字
相手がサーブを打つ直前にネットに詰め寄り、サービスライン近くでリターン
そのままネットプレーまでつなげる高速攻撃のこと
具体的には、
・ラケット上部に取り付けられるバンパーの凹凸を減らし、フレーム本体との段差を少なくすることで、空気抵抗を削減
・フープ下部(ヨーク部)のグロメットを、フレーム本体に内蔵される形で取り付けることで、空気抵抗を削減。
といった工夫がなされています。
EFFORTLESS POWER~打ち負けないパワー~
RF01シリーズの2つ目の特徴はパワー。
現代テニスのスピード・スピンショットに負けないように、パワーを高めるフレーム構造を採用しています。
対してRF01シリーズは、フレーム下部はラウンド型となっておりパワー性能を高めています。
フレーム上部はラウンド型とボックス型の中間の形状のため、ボックス独特のしなり感も残しています。
【余談】PRO STAFF RF97シリーズとのフレーム形状は?
・コントロール性の高いボックス型、パワーのあるラウンド型、それぞれの中間に位置するようなフレーム形状
・RF01シリーズより小さい、97inch²のフェイスサイズ
PRECISE CONTROL~精密なコントロール性能~
PRO STAFFシリーズの特徴であるコントロール性能。
RF01シリーズでも、パワーとコントロール性能を両立するための工夫が成されています。
その代表例が、特徴的なストリングパターンです。
フェイス中央部ほどストリングの升目が小さい、いわゆるセンターフォーカスの設計となっています。
センターフォーカスの効果としては、以下の点が挙げられます。
・ストリングの動きが抑制される➡ショットのばらつきが少なくなる
・ボールとストリングの接触時間が短くなる➡ボールの軌道が低くなる
弾道の低い・スピーディーなショットを安定して打つ、コンセプトを踏襲したテクノロジーです。
3. 性能予想
ここからは、スペック・SNSの評価などから、RF01シリーズの性能を予想して参ります。
あくまで私個人の考えですので、あくまでご参考までにしていただければと思います。
今回は、標準的な重量で使用者も多いと思われるRF01をピックアップして予想します。
打感の柔らかさ(4)
打感は比較的硬めに仕上がっていると予想します。
断面ラウンド形状を取り入れたフレーム形状、テーパーの効いたフレーム厚は剛性アップに関与するからです。
加えて、センターフォーカスのパターンは、ストリングのたわみが減ることで、
打球感が硬く感じる傾向があります。
【ご参考】
ラケットの柔らかさを表すRA値というものがありますが、
テニス用品販売サイトTennis Warehouseによると実測値は以下の通りです。
RF01シリーズ RA値(数値が小さいほどフレームが柔らかい)
RF01 PRO:67
RF01:64
RF01 FUTURE:64
参考:https://www.tennis-warehouse.com/Wilson__RF_Collection/catpage-RFPP.html
現代のテニスラケットでは、RAの平均は65前後です。
ですので、RF01は標準(PROに関してはやや硬め)近くの柔らかさを持っていると予想されます。
パワー性能(7)
パワー性能については、ハードスペックのラケットと比べると高めと予想します。
フレーム厚は、部位ごとに厚みが徐々に異なるテーパード構造で、最大24mmの厚みがあります。
PRO STAFFシリーズと比べると、明らかにパワー志向にセッティングされていますよね!
また、空気抵抗が少ないフレームの恩恵を受け、スイングスピードも速められるかも!?
スピン(4)
スピン性能についてはやや控えめになっていると予想します。
スピン性能に関するテクノロジーは、公式HP上では確認することが出来ませんでした。
加えて、ストリングパターンも密になっていますので、スピン性能はそこまで期待しない方が良いかもしれません。
コントロール(9)
コントロール性能は、かなり高水準になっていると予想。
・コントロールにメリットがある、センターフォーカスのストリングパターンを有している
・空気抵抗が少ないフレームで、意図通りのスイングがしやすい
などの点から、球種問わず狙ったところに打ちやすいラケットになっていると思います!
安定性(7)
安定性については、高めの性能を持っていると予想します。
“打感の柔らかさ”の項目でも述べた通り、高い剛性のフレームを有しているRF01
相手の速い打球に対しても、面ブレすることなく打ち返せると思われます。
フェイス面積は大きくはないため、スイートエリアである程度ミートできる方が恩恵を受けやすいかもしれません。
操作性(9)
操作性の良さは、かなり高いレベルに仕上がっていると予想します。
RF01には空気抵抗を減らすテクノロジーが余すところなく搭載されています。
ここまでストイックに設計されているラケットはかなり希少ですよね!
加えて、重心が手元寄り=トップライトである点も、振り抜きの良さを更に高めています。
・スイングスピードが必要になるサーブ
・腕一本でラケットを加速する必要がある片手バックハンド
等では、この振り抜きの良さを特に感じやすいと予想します。
似ているラケット:HEAD RADICALシリーズ
スペック上で似ているラケットとしては、HEAD RADICALシリーズが挙げられます。
・オールラウンドでどのショットも満遍なく打てる
・程よいパワー・スピンアシストで、プレイヤーの意図通りのショットが打てる
といった特徴からも、両者の共通点があるように思えます。
もし、RADICALシリーズを打ったことがあるようでしたら、RF01シリーズを買う判断材料になると思います!
比較 | Wilson RF01 | HEAD RADICAL MP |
フェイス面積 | 98inch² | 98inch² |
重量 | 300g | 300g |
全長 | 27.0inch | 27.0inch |
バランスポイント | 315mm | 315mm |
フレーム厚 | 23.2-24.0-22.0mm | 23.0-23.0-21.0mm |
ストリングパターン | 16×19 | 16×19 |
4. まとめ
ここまで、新発売のWilson RF01シリーズについて解説して参りました。
あのフェデラー選手開発のラケットということで注目度もかなり高いですよね!
機会があれば、私も打ってみたいと思います!

最後に…
“使える自信はないけどフェデラー選手好きだから買いたい”って方にコメントを!

競技者向けのラケットであるのは間違いないけども、
取り回しが良く、クセが少ないラケットであるのも事実
モチベを高めつつ上達も支えてくれると思うよ!
最後までご閲覧ありがとうございました!
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