【フェデラー選手】新ラケット Wilson RF01シリーズ紹介

皆さん、こんにちは!
今日は新作テニスラケットに関する紹介記事です。

本日ご紹介するのは、2024年8月8日に情報が公開されました“Wilson RF01(アール・エフ・ワン)シリーズ”
元世界ランキング1位のレジェンド、ロジャー・フェデラー選手が開発に携わったラケットとして情報公開されました。

そんなRF01シリーズですが、新シリーズということもあり分からないことも多いですよね。
そこで本記事では、基本情報から性能予想まで満遍なく解説して参ります!

1. 基本情報

RF01シリーズのコンセプトは“PLAY IT FORWARD(ベースラインからネットへ ~引かない強さ~)”​ ​
アプローチショットやボレーで、攻撃的に前へ前へとプレーを展開していくことを表しています。
多彩かつ強力なショットを武器としたフェデラー選手を体現するかのようなコンセプトです。

フェデラー選手が開発に携わったラケットといえば、PRO STAFFシリーズのRF97
・面のサイズ97インチ
・重量340g
・フレーム厚21.5m
とヘビースペックでありながら、スイートスポットで打った時の打球感は最高クラスであり、
一般プレーヤー間でも愛用者も多い1本でした。

RF97で活躍を積み重ねたものの、キャリア晩年には怪我や新人の台頭で苦しんだフェデラー選手。
そんな彼が再度活躍するために密かに開発されていたラケット、それがRF01シリーズです。

残念ながら、フェデラー選手が現役時代に使うことは有りませんでしたが、
次世代のテニスプレイヤーに向けた1本として登場しました。

引用元:https://jp.wilson.com/pages/tennis-rf-collection?srsltid=AfmBOoogufDmIHCegDRq-fAxvSxjZD2Y1EmWhG0ImPJfahaMAbSYndVL

RF01を見て、まず目に入るのがそのデザイン。

ブラック基調で落ち着きがある、格好良いデザインですね。
画像ではわかりにくいのですが、グレーやシルバーに近い色合いが強いです。(特にトップ部)

また、バットキャップやシャフト部など、いたるところに“RFロゴ”が施されており、フェデラー選手ファンにとってもたまらない仕様となっております。

ラインナップは計4本。
全て同じモールド(金型)で、重量・バランスのみ異なる仕様となっています。

その他の違いとしては、RF01 PROのみ、リプレイスメントグリップ(元グリップ)がレザーとなっています。

ラインナップRF01 PRORF01RF01 FUTURERF01 FUTURE LITE
フェイス面積98inch²98inch²98inch²98inch²
重量320g300g280g265g
全長27.0inch27.0inch27.0inch27.0inch
バランスポイント315mm315mm320mm320mm
フレーム厚23.2-24.0-22.0mm23.2-24.0-22.0mm23.2-24.0-22.0mm23.2-24.0-22.0mm
ストリングパターン16×1916×1916×1916×19
価格(税込)¥52,800¥49,500¥42,900¥40,700

気になるラケットですが、価格がネックになりそうですね…笑
近年ラケットの値上げは続いておりますが、その中でも顕著な価格設定となっています。

RF01は限定商品ではなく、今後も継続していくシリーズと発表されております。
そのため、焦らず検討しても問題ないと思います!

2. 詳細特徴

ここからは、更に詳しくRF01シリーズの特徴を深堀りしていきます。
WIlson公式サイトでは、以下の3点をRF01の特徴として紹介しています。

CLASSY SWING~多彩なショットを可能にする振り抜き~

RF01の1つ目の特徴は振り抜きの良さ。
空気抵抗が少ないフレーム形状にすることで、ラケットの操作性を高め、ショットの選択肢を増やします。
このフレーム形状は、SABRフレームと呼ばれています。

【余談】SABR”セイバー”とは?
Sneak Attack By Roger(ロジャーの奇襲攻撃)の頭文字
相手がサーブを打つ直前にネットに詰め寄り、サービスライン近くでリターン
そのままネットプレーまでつなげる高速攻撃のこと

具体的には、
・ラケット上部に取り付けられるバンパーの凹凸を減らし、フレーム本体との段差を少なくすることで、空気抵抗を削減​
・フープ下部(ヨーク部)のグロメットを、フレーム本体に内蔵される形で取り付けることで、空気抵抗を削減。
といった工夫がなされています。

EFFORTLESS POWER~打ち負けないパワー~

RF01シリーズの2つ目の特徴はパワー。
現代テニスのスピード・スピンショットに負けないように、パワーを高めるフレーム構造を採用しています。

以前フェデラー選手が使っていたPRO STAFFシリーズは、コントロール性の高いボックス型、パワーのあるラウンド型、それぞれの中間に位置するようなフレーム形状をしていました。

対してRF01シリーズは、フレーム下部はラウンド型となっておりパワー性能を高めています。
フレーム上部はラウンド型とボックス型の中間の形状のため、ボックス独特のしなり感も残しています。

加えて、PROSTAFFシリーズと比較して面のサイズが1インチ大きい98インチとすることで、パワー性能を更に高めています。

PRECISE CONTROL~精密なコントロール性能~

PRO STAFFシリーズの特徴であるコントロール性能。
RF01シリーズでも、パワーとコントロール性能を両立するための工夫が成されています。

その代表例が、特徴的なストリングパターンです。
ストリングパターン中央部の密度が高い、いわゆるセンターフォーカスの設計となっています。
センターフォーカスの効果としては、以下の点が挙げられます。
・ストリングの動きが抑制される➡ショットのばらつきが少なくなる
・ボールとストリングの接触時間が短くなる➡ボールの軌道が低くなる
弾道の低い・スピーディーなショットを安定して打つ、コンセプトを踏襲したテクノロジーです。

3. 性能予想

ここからは、スペック・SNSの評価などから、RF01シリーズの性能を予想して参ります。
あくまで私個人の考えですので、あくまでご参考までにしていただければと思います。

打感の柔らかさ【☆☆・・・】通常~やや硬めのシャープな打球感

RF01シリーズを試された方の中には、打球感が固めという意見が複数見受けられます。
私としては、“通常~やや硬めだが、ストリングのセッティングで柔らかめに調整可能”と予想します。

まず、ラケットの柔らかさを表すRA値についてですが、
テニス用品販売サイトTennis Warehouseによると実測値は以下の通りです。

RF01シリーズ RA値(数値が小さいほどフレームが柔らかい)
RF01 PRO:67
RF01:64
RF01 FUTURE:64
参考:https://www.tennis-warehouse.com/Wilson__RF_Collection/catpage-RFPP.html

現代のテニスラケットでは、RAの平均は65前後です。
ですので、RF01は標準(PROに関してはやや硬め)近くの柔らかさを持っていると予想されます。

硬さを感じる要因として一番考えられるのはストリングパターンでしょう。
センターフォーカスのパターンは、ストリングのたわみが減ることで、打球感が硬く感じる傾向があります。

RF01シリーズは特に密なパターンを採用していますので、普段よりストリングのテンションを落とすのがおすすめかと思われます!

振り抜き【☆☆☆☆☆】とても良い!

“(設計意図通りなので当たり前ですが)、振り抜きの良さは他ラケットとは段違いで良い”と予想します。

フレーム形状を見て分かる通り、RF01には空気抵抗を減らすテクノロジーが余すところなく搭載されています。
ここまでストイックに設計されているラケットはかなり希少ですよね!

加えて、PRO以外のラインアップに関しては、重心が手元に近い、トップライトのスペックになっているため、振り抜きの良さを更に高めています。

・スイングスピードが必要になるサーブ
・腕一本でラケットを加速する必要がある片手バックハンド
等では、この振り抜きの良さを特に感じやすいと予想します。

パワー性能【☆☆☆・・】 スピン性能【☆☆・・・】

パワー性能については、ハードスペックのラケットと比べて優れていると予想します。

フレーム厚は、部位ごとに厚みが徐々に異なるテーパード構造で、最大24mmの厚みがあります。
PRO STAFFシリーズと比べると、明らかにパワー志向にセッティングされていますよね!


一方、スピン性能についてはやや控えめになっていると予想します。

スピン性能に関するテクノロジーは、公式HP上では確認することが出来ませんでした。
加えて、ストリングパターンも密になっていますので、スピン性能はそこまで期待しない方が良いかもしれません。

似ているラケット:HEAD RADICALシリーズ

スペック上で似ているラケットとしては、HEAD RADICALシリーズが挙げられます。
・オールラウンドでどのショットも満遍なく打てる
・程よいパワー・スピンアシストで、プレイヤーの意図通りのショットが打てる
といった特徴からも、両者の共通点があるように思えます。

もし、RADICALシリーズを打ったことがあるようでしたら、RF01シリーズを買う判断材料になると思います!

比較Wilson RF01HEAD RADICAL MP
フェイス面積98inch²98inch²
重量300g300g
全長27.0inch27.0inch
バランスポイント315mm315mm
フレーム厚23.2-24.0-22.0mm23.0-23.0-21.0mm
ストリングパターン16×1916×19

4. まとめ

ここまで、新発売のWilson RF01シリーズについて解説して参りました。
あのフェデラー選手開発のラケットということで注目度もかなり高いですよね!
機会があれば、私も打ってみたいと思います!

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